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完熟トマトの介護&リハビリ生活

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吾が輩は野良猫である ルキシトさん
2012.11.17
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カテゴリ:介護医療関係
母が亡くなってから、もう1年半が過ぎました。

日常生活は、勿論、元気に普通に過ごしていますが、まだまだ、「あのとき、どうしてきちんと対応できなかったのか?」といった、後悔の思いは、時間が経過しても消えるものではありません。

今は、父孝行をすることを一つの「使命」と感じて、怠惰になりそうな私自身を奮い立たせている感じのときもあります。

グリーフケアや魂に関して、目についた本は読むようにしてきましたが、今回読んだのは、アメリカのお医者さんが、他のお医者さんが診断困難な患者に対処した経験を、事例としてまとめたもの。インタビューや自身が患者となった例を、主に「誤診」がどうして起こったかという観点で、お医者さんが診断を確定する意識・認知のプロセスを分析しています。

まず前提として、お医者さんも人間ですから、経験やストレス、性格などから、判断ミスを犯すのは当たり前だということ。それをどうやって起こらないようにするか?常に「何か見逃してる事象はないか?」といった、慎重かつ謙虚な姿勢を保てるお医者さんが、「よい(信頼できる)医師」として紹介されています。

先輩医師や指導医師がつけた診断は、おのずと「決定的」なものとして、皆にの認識に刷り込まれてしまいがちだとか、最高の病院の医師たちがそろって誤診した赤ちゃんの病状を、医学の専門知識がない、しかもその赤ちゃんを養女にして間もない女性が、時間をかけて医師に問いかけを続けることで、解決に導いたとか…。この場合は、聞く耳を持ってくれたお医者さんも、ある意味、えらいですが。

これからお医者さんになる人たちには、絶対に読んでもらいたい本ですが、患者・患者家族としても、お医者さんに最良の力を発揮してもらうために、建設的にコミュニケーションをとり、それでだめなら、別のお医者さんの所に行く判断をすることも大切だということが分かります。

お医者さんとの会話で、是非覚えておきたい「質問」として、次のものは覚えておこうと思います:

「ほかに何が考えられますか?」
「(症状や所見に)辻褄が合わない点がありますか?」
「私の病気は、最悪の場合は何ですか?」
「症状が起こっているこの患部の周りには、他にどんな臓器があるのですか?」

自分に下された診断が、症例として多いのか少ないのか、その病院や医師が、その症例に対し勧める治療法が、他にどのように(どれだけ)行なわれているのか?と言ったことも重要です。

必読です。


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Last updated  2012.11.18 00:55:59
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