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カテゴリ:介護医療関係
昨秋のことですが、トマ女さんの兄姉との旅行に参加しました。
要介護5になっても、タイミングがよく、欠かさず行くことができています。 とはいえ、大型観光バスを仕立てての旅行、トマ女さんがバスに乗り込めるかどうか、旅程や宿泊先については、今回は幹事の伯父と事前確認を一応したものの、年配者といえども、介護が身近にない人にとっては、バリアフリーの想定はなかなかできるものではないのですね。 結局、宿の部屋だけは洋室にしてもらったのと、家の前までの送迎となったことくらい(それでも大きいですが)。 無事、宿に着き、宴も終わり、部屋に戻って「さあお薬!」と準備してPEGチューブを引出してみると、「あれ!?」手ごたえなく抜けてしまった…。一瞬何が起こったかわからず呆然とした私。 元に戻せないか空しく試みるも、当然無理。そしているのは、冬はスキー場になる長野と群馬の間の山の上。 泣きそうになりながらも、「すぐに処置をしないと胃の穴がふさがってしまう」との医師の言葉、そして痙攣防止薬(デパケン)があるから薬をスキップするわけにはいかないことをかみ締めて、とにかく手は尽くさないと、と覚悟を決めてフロントへ。 夜10時を回ったこともあり、フロントには誰もいない。公衆電話や電話帳を探してうろうろするうちに、フロント奥に人の気配があったので、大声で叫んで出てきてもらった。 事情を話すと手際よく救急車の手配をしてくれ、PEGの処置ができる病院は車で30分程度のところにあることもおしえてもらえる。 その後救急隊員の方と、直接状況確認し、すぐに来てもらえることになった。 山の上というのに、20分ほどで救急車到着。乗り込んでからは、山道をくねくねと下って、確かに20分くらいで平地になり、そこから10分程で立派な病院に到着した。 迎えてくれたのは若い女性の当直の医師。診察後、この病院の在庫にある同様のバルーン式PEGが使えそうとのこと、念のためかかりつけの病院と連絡を取りたいとの説明があり、順調に処置は進められた。 結局11時半を回って、CTで装着状況を確認し、夕食後のお薬を注入して完了。 帰りはタクシーを呼んでもらって、再び山の上へ。いくらかかるか冷や冷やものでしたが、18,000円で収まりました。 部屋に戻ったのは深夜0時。それでも平穏に戻って、眠りにつけただけで、十分にありがたい気持ちでいっぱい。 救急医療の問題がしばしば報道されているものの、まだまだきちんと機能している部分も大きいこの制度は、すばらしいものです。 てきぱきと処置をしてくださった若い女医さんと、ベテランらしい看護師さん、電話サポートをしてくださった、かつて入院をしていた病院の当直医の先生と、救急隊のみなさま等々、多くの方に助けていただいていることを、あらためて実感。 皆さん、ありがとうございました! なお想像ですが、バスの乗り降りでトマ女さんを押し上げたりする中で、PEG部をひねったり圧力がかかったため、バルーンが外れてしまったようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.03.18 15:24:52
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