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テーマ:介護・看護・喪失(5317)
カテゴリ:介護医療関係
この本は長年脳神経外科医として勤務され、退官後、頭痛外来を開業されいているベテラン医師による、クモ膜下出血に関する包括的な情報が詰まったもの。
この中で一番貴重なのは、12人の症例にあるクモ膜下出血のサインだろう。 いずれもすぐにはクモ膜下出血とは分からず、最初に見てもらった内科医などにも診断がつかなかったが、本人や家族などが「何かいつもと違う」「大変なことが、起こったような気がした」と別の診療科を訪れるなどして、クモ膜下出血と分かったケースがほとんど。手術後は皆さん元気に回復された例ばかりなだけに、記憶のどこかに留めておきたい。 症例1 後頭部の急な激しい頭痛と、首の突っ張り。 症例2 頭の中で何かがプツンと切れたような気がして、表面がピリピリするような頭痛と首筋の痛みが始まった。 症例3 こめかみの痛みに続き、首の後の激しい痛みと吐き気。 症例4 夜中に目覚めるほどの頭痛。仕事も辛くなるような頭痛。 症例5 突然意識がなくなり、10分後に意識が戻るとひどい頭痛。 症例6 強い頭痛を起こした後、片目のまぶたが下がったままになった。 症例7 強い頭痛と吐き気が急に起こり、吐いてしまった。 症例8 いつもの片頭痛とは違う強い頭痛、肩こり、吐き気。 症例9 ぴりぴりした後頭部頭痛が起こり、5分間意識消失後、強い頭痛。 症例10 普段頭痛もちではないのに、突然の頭痛と吐き気。 症例11 急な頭痛が始まり、3日後に嘔吐、その3日後にまぶたが垂れ下がった。 症例12 肩こりが2~3日続いた後、急に強い頭痛が起こり、嘔吐、短時間の意識消失。 トマ女さんも肩こりはしょっちゅう、頭痛は時々ある人でしたが、発症前1週間以上ひどい肩こりと頭痛をうったえていたそうだ。そのときに「いつもの肩こりや頭痛と違う」と感じて、行動に移していたら... この本では「こまった頭痛」と「こわい頭痛」として区別する方法として、「最近1ヶ月くらいに急に起こった頭痛かどうか」ということを上げています。 そのほか、クモ膜下出血とはどういうものか、治療法、後遺症、リハビリなどの情報が網羅されていて、クモ膜下出血の全てが分かる本です。 クモ膜下出血のサインを読む お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.07.20 23:57:04
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