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テーマ:在宅介護(1594)
カテゴリ:家族として
トマ女さんに胃瘻を造設した際に、確かに頭をよぎったことだけれど、最近になって高齢者への胃瘻の是非を問う番組がNHKで放送されたことがあった。
嚥下機能に問題がある高齢者といってもその原因や状況は様々な上、価値観も様々だけれど、トマ女さんについては胃瘻にしてよかったと思っている。 この夏の猛暑が原因かどうかはわからないが、トマ女さんは秋口から、食事の経口摂取がほんの少ししかできないようになってしまっていた。 すぐに検査したが、CT画像からは既にあったダメージ以上の所見はなく、血液検査等でも異常はない。 頼りになったのは訪問リハビリの療法士さんたち。食べれていた頃の状態と比較して、「嚥下機能そのものは大きな変化はなさそうだが、首肩を中心に体全体が固くこわばっている」と評価し、STも含めて全身をほぐすことを中心にしたリハビリを続けてくれた。 12月に入り、少しづつ回復の手ごたえがあり、クリスマスにはケーキはもちろん、チキンやとんかつまでモリモリ食べることができるまでになった。 今はこの状態が維持できることを祈っている。 それができたのも、胃瘻で栄養を補い体力維持が可能だったからだ。 そして自宅だからこそできたと思うのは、毎食、口からの摂取も必ず試みたこと。 こうした体調変化を乗り越えることができるということは、それだけ介護期間が長くなるということでもあるのは事実だろう。 でも、食事のたびに私が食べるのを恨めしそうに見つめていたトマ女さんには、「食べたい」「生きたい」という意欲があったわけで、それを見殺しにするようなことは家族にはできない。 胃瘻はトマ女さんにとって、必要なオプションだったと信じている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.12.28 04:20:53
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