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テーマ:介護・看護・喪失(5317)
カテゴリ:家族として
実は亡くなる1週間前には、トマ女さんは退院することになっていた。
とはいっても、入院前と比べたら介護量は比べ物にならないレベルで(どっちも介護度5ですが)、デイサービス復帰もすぐには無理だし、ちょっとした買い物もままならないと思われたため、介護用品等々いろいろ買い込んでいた。 だからトマ女さん亡き後の我が家には、介護用品の山が…。 必要としている方の所に差し上げようと思い、震災・津波の被災地に送ろうと心に決めたものの、いざどこに送ったらいいものか…。数日間思いあぐねていた。ネットで情報検索もしたけれど、本当にわからない。 そこで震災当初からの様々な報道、書込みを参考にしつつ、三陸海岸方面に目をやった。5月末には新聞数紙が、まだまだ不便な生活が続いている被災地を報道しており、特養が避難所になっているところなども紹介されていた。 紹介されたところには物資が既に届けられているかもしれないと思いつつ、やみくもに探すよりは、とたどり着いたのが陸前高田市の高寿園。6月に入っても140名もの避難者がおられ、勿論そのほかには入所者の方々もいらっしゃる。 思い切ってお電話をしてみて、手短に介護用品のニーズを尋ねると、受付けてらっしゃる確認ができたので、「お送りします」と言って、荷造り開始。 リハパンや尿取パッドが多かったけれど、胃瘻関連グッズ(シリンジや栄養セット、お薬の懸濁ボトルなど)も未開封で残ってしまったものは、全部お送りした。 かえって手間をかけることになってないか気になっていたところ、なんと1週間後にはお礼の葉書を頂いた。トマ女さんの名前でお送りしたので、トマ女さん宛で。面倒見がよかったトマ女さんだから、こういうお礼状も喜んでくれるだろう。 今、高寿園の情報を検索すると、避難者は半分ほどになり、ずいぶん落ち着いてきている様子。といっても70名もの方がまだいらっしゃって、仮設住宅に入居できたからといって、生活の再建はここからやっと始まるところ。 私にできることとニーズがマッチングすることがあったら、また何かできたらいいかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.06.17 20:06:54
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