「佐伯祐三」展ー 東京ステーションギャラリー
1898-1928 大阪 東美卒師・藤島武二 パリ客死。百年ほど前の作家でなぜ我々は芸術だけて゛なく歴史などに囚われるのかと自問しながら、久しぶりの古いパリに慕った。1925年から二度渡仏して囚われた如く町や壁、ポスター、人物を鋭いタッチと黒い描線で一気に描き、多くを所蔵する大阪中之島美術館の作品を中心に大小143点を。東京では新婚時代から住んだ下落合のアトリエ村の自宅は区の記念館として近くの中村彝や林芙美子宅も保存されてるので時折行ったりするが改めて拝見するとゴッホみたいな明るい印象派風の作品から師のブラマンクのフォービズムに至る画家として6年間のプロセスが分かるような。結核の所為もあっただろうが最後は狂気的になり一瞬の生命の輝きに打たれる。二度目はモスコ―経由のシベリア鉄道というがさぞ寒かったろう。