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カテゴリ:【D】
ダッカはインドのお隣の国のバングラデシュの首都。 この国旗のデザインはどこかの国のと似ていますよね? それは何故かといえば真似したから、実はとても親日国らしいのです。 昔々美術の国際展に出品するためにダッカにご招待して頂いた事がありました。 当時はまだ行った事がなかったインドに行きたい気持が募っていたちょうどその矢先に、何故かタイミング良くもこのお話が舞い込んだのです。 感謝しつつもちょっと角度がズレてるなと思っていた私に、お友達の1人がこう言ってくれました。 「元英領インドでバーラットの一部の東ベンガル州に行けるから良かったね♪」 (インドの本名でもあるバーラットについてはこちらをご参考になさってみて下さいね。) バングラとはベンガルの事でデーシュは国、つまりベンガル人の国という意味のバングラデッシュ。 元々のベンガル州都のコルカタ(カルカッタ)は、現在はインド領の西ベンガル州都になっています。 西ベンガルのコルカタ(ベンガル語)はヒンディー語ではカーリーガ-ト、文字通り名前にカーリー女神様を冠していますよね。 東ベンガルのダッカの語源もダクシネーシュヴァリー女神(ベンガル語ではダケスヴァーリー)、隠された女神という意味ですがやはりカーリーの別名の1つ。 どういうわけかベンガル人はあの恐~い!カーリー女神様が大好きみたいなのです。 (カーリー様がどのように恐ろしくもスバラシイお方なのか、きっと【K】の所で書きたくなりますのでどうぞよろしくね。) インド独立運動の中枢を担ったベンガル人達は、インド国内ではそのプライドの高さでも有名です。 機内から初めてダッカの町を見下ろした時には心底ビックリ!しました。 だって一面の泥だらけ、眼下には茶色い泥しか見えない、飛行機はそのドロドロの泥の中に突っ込んで行くような感じで土埃の中に着陸。 ちょうど雨季後という時期でもありましたが、そもそもバングラデシュという国自体がガンジス(ベンガルではパドマ)、ブラフマプトラ(ジャムナ)、メグナという3つの川のデルタ地帯に位置している土壌だからなのです。 毎年雨季にはサイクロンにも襲われるのでしばしばそれらの川は氾濫してしまいます。 中々生きていくのには過酷な条件の土地である上に、インドとパキスタンから2重に独立した混乱が長期に渡って収まらない状況の中で繰り返されるクーデター。 事実上の建国には思ったよりも長~い時間がかかるようでした。 確かその頃は世界一貧しい国の1つに数えられていたと思うのですが、驚いた事には町がきれいでゴミ1つ落ちていなかったのです。 小さな子供達がジュート製の大きな袋を担いで歩いていて、ゴミというゴミを焚きつけにするために拾って行ってしまうから。 完璧に自動的に必然的にリサイクルされていました。 そんなエネルギッシュな子供達や、たとえ5、6、7、8人乗せてても平気で力強く漕いで突っ走るサイクル・リキシャ・ドライバー達などに、チープな同情心などを感じるヒマもなく完全に圧倒されてしまいました。 だってみんな元気でとても生き生きとして、眼なんてキラキラと輝いちゃってるんですもの。 まだまだこれから全てを創造して行くという雰囲気のせいか、町中には不思議な活気が満ち溢れていたのです。 このエネルギーは何? 彼らよりもはるかにお金持ちで豊かで幸せなはずの日本人よりも欧米人よりも、この人達の方が百万倍もエネルギーがあるのはどうして? それが私の価値観がリセットされた瞬間でした。 もしかしたら物質性と精神性は反比例する性質があるのかもしれない? 全然食べなければもちろん動けませんが、あまりに食べ過ぎても動きたくなくなりますよね。 あるものに支配されるのではなく、ないものを嘆くのでもなく、あんな状態やこんな物を創造しようとするヴィジョン。 エネルギーって多分そこから出て来るものなんですね。 インドでの噂通りにプライドの高いベンガル人の国バングラデシュでは、年齢や性別やステイタスの上下を問わない多くの誇り高くて感動的な人達に出会いました。 クールでパワフルだった彼らに心からの尊敬と感謝を♪ 後日その上流に魅せられてしまう私の場合、このガンガー(ガンジス川)河口の強烈な磁場を一番最初に体験出来て良かったな・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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