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カテゴリ:【D】
ダーラナとは集中する事、ヨーガのメディテーション(瞑想)はまずはここから始めます。 サンスクリット語で【dha】は「しっかりとつかむ、固定」という意味。 日本の仏教の陀羅尼(だらに)という言葉もこのダーラナから来ているようです。 集中すると心身がスッキリとして気分も良くなって来るんですよ。 インドでヨーガには4つのタイプがあると教わりました。 全てのヨーガの修行は基本的にはこの4つの個別差のあるミックスなのではないかと思います。 1・ラージャ・ヨーガ(王道のヨーガ、心身のコントロールのヨーガ) 2・バクティ・ヨーガ(信愛のヨーガ) 3・ニャーナ・ヨーガ(知識のヨーガ) 4・カルマ・ヨーガ(行為のヨーガ) 最もよく知られる「ポーズと呼吸法」を含む1番目のラージャ・ヨーガには、【アシュタンガ(8つの枝)】と呼ばれる8つの段階があるそうです。 (パッタビ・ジョイスさんもご自身の教えるヨーガにアシュタンガ・ヨーガという名前をつけていらっしゃいますが、ここで書いているのは伝統的で一般的な概念の方です。) 1・ヤーマ (5つの倫理的抑制) 2・ニヤーマ (5つの倫理的戒律) 3・アーサナ (直訳すると「座法」、様々な姿勢やポーズを取る事) 4・プラーナヤーマ (多種類の呼吸法、呼吸をコントロールする事) 5・プラティヤハーラ (感覚のコントロール、感覚を対象から切り離して心を内観的にする事) 6・ダーラナ (集中) 7・ディヤーナ (瞑想) 8・サマーディ (三昧、時空や因果関係を超越した至福感を得られる超意識状態) ヨーガでは集中するためにマントラ(真言)という言葉のツールを使います。 禅では数息観といって呼吸を数えたりもしますよね。 放っておくと左脳の思考は勝手にあちこち飛び回り、仕事のスケジュールを確認しながら地球を一周し宇宙の果てからの帰還直後に近所のスーパーで野菜を買ってたりもしますので、何とかしてこの無限の行動力を阻止しようと試みるわけです。 心の中でマントラを繰り返していると思考が固定されて旅立ちにくくなりますよね。 能動的な左脳の思考をしっかりとつかんでいるうちに、だんだんと受容的な右脳が活性化して気持良くなって来るようです。 (この辺のメカニズムについては次に書くつもりのディヤーナで少しトライしてみますね。) 真言は不思議なり (しんごんなふしぎなり) 観誦すれば無明を除く。 (かんじゅすればむみょうをのぞく。) 一字に千理を含み (いちじにせんりをふくみ) 即身に法如を證す (そくしんにほうにょをしょうす) 行々として円寂に至り (ぎょうぎょうとしてえんじゃくにいたり) 去々として原初に入る (こことしてげんそにいる) 三界は客舎の如し (さんがいはかくしゃのごとし) 一心は是本居なり (いっしんなこれほんこなり) (『般若心経秘鍵』 by 弘法大師空海) 難解なので私も理解出来ていませんが・・・ちらっと読んでこのシンプルな美しい文章を感じてみて下さいな。 「アブラムシソコノケ」というマントラでも効果のあったお婆様もいらっしゃるそうですが、集中するという意味においては多分どんな言葉を使ってもOKなんだと思います。 空海様の上記の文章の続くのは、「問う陀羅尼は是如来の秘密語なり。 (とうだらにはこれにょらいのひみつごなり。)」 どうせ選ぶのなら波動の高いマントラの方が言霊的にもパワフルそうですよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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