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ヴェーダがわかりたい INDIA A to Z

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2009.07.05
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カテゴリ:【S】
                 シロダーラ / アーユルヴェーダ



恵みの梅雨のおかげさまで、スッキリしない毎日が続いています。
ちょこっと心身が重たく感じる時には、とっても気持の良~いシロダーラ。
アーユルヴェーダの中ではアヴィアンガ(全身のオイル・マッサージ)と共に、最も知られているトリートメントかもしれませんね。

サンスクリット語で【アーユル】は≪生命≫とか≪生気≫、【ヴェーダ】は≪科学≫とか≪知識≫という意味です。
同じく【シロ】は≪頭≫で【ダーラ】は≪流れ≫、こちらは見たまんまですよね。

この≪生命の科学≫は南インドのケーララ州の、スパイスやハーブがてんこ盛りのジャングル地帯で生まれました。
その後インド中に広まり、今では世界中でこの≪生気の知識≫が実践されていますよね。
アーユルヴェーダのドクターは、脈診と問診(いくつかの質問)だけで個々の患者への治療法を決定します。

昔々とある北インドのヨーガ施設で、それまでの旅の疲れ(世にも過酷な仏跡巡り~)とひどい風邪の症状でパニックになっていた事がありました。
そこに突然現れたのがどこかで噂を聞きつけた、ゴットゥムさんという若いアーユルヴェーダのドクター。

ご親切にも私の脈を取っただけで即、ドロドロとしたクリーム色の薬草スープを作って来てくれました。
そのスープを飲んで(超おいしかった~)ぐっすりと熟睡、翌朝にはもう嘘みたいに完全治癒していました。
ゴットゥムさんを日本風に発音すればゴータマさん、偶然にもあのシッダルタさま(仏陀)と同名のドクターだったのでした。(合掌)

シロダーラは別名【脳のマッサージ】とも呼ばれ、脳の深~い部分までリラックスさせてくれます。
オイルを垂らす眉間の第3の目(アジナ・チャクラ)の奥には、快感物質であるエンドルフィンやドーパミンやメラトニンなどを分泌する脳下垂体と松果体があるからなんですよ。

額の一番敏感なその部分に一定量&一定温(体温より1度高いくらいの温度)のオイルを垂らし続ける事によって、一種の瞑想状態がもたらされます。
身体は眠っているのに意識は在る、その意識がゆらゆらと行きつ戻りつし、もう自分がどこにいるのかさえわからなくなる、シロダーラ中に涙を流される方もいらっしゃるとか・・・。

とてつもなく心地良いのでほとんどの方が眠ってしまうのですが、頑固な方や緊張や不安の強い方などは中々深い感覚を体験する事が難しいようですね。
それでも何回か施術を受けているうちに身体や心が柔らかくなって、深い感覚を体験出来るようになって行きます。
中枢神経を深くリラックスさせるシロダーラは、【心の治療法】とも言われています。

インドでは精神的なリラクゼーションを必要としている人、不眠症、不安、鬱、神経症などの精神疾患、皮膚疾患、白髪、脱毛、円形脱毛症、頭皮の痒みなどのトラブル、パーキンソン病、麻痺の兆候(脳から指令が上手く伝達されていない)、高血圧、脳卒中の後遺症、過度の精神疲労などの治療としてシロダーラが行われています。

毎日が非常に忙しい、頭脳を酷使する、パソコンをよく使う、ストレスが大きい、たくさんの悩みを抱えている、頭痛がひどい、夜眠れない・・・そんな方や、アルツハイマー、脳梗塞などの脳疾患をお持ちの方、リュウマチで苦しんでいらっしゃる方などには特にお勧めだそうですよ。
極楽気分のシロダーラ、チャンスがありましたら是非1度お試しあれ~。



                     シロダーラ





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Last updated  2009.07.06 01:03:57
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