減少する移民 *NZ発 White Bearの*今日のトピック*
減少する移民 毎日配信される経済アナリストの予測から。ニュージーランド統計局の最新調査結果により、昨年中に新たに入国した移民の数は3万4,900人で、2002年と比べて9%、2001年と比べると16%近くも減少していることが分かった。また、昨年中の推移をグラフでみると、特に10月から12月の3カ月間において、急速にその数が下降している。ニュージーランド銀行の経済アナリスト、ステファン・トプリス氏は「過去数年間にわたって続いてきた好景気にもいよいよ陰りが見えてきた。移民の数は今後も減少を続け、今年はトータルで1万4,500人、2005年には5,000人程度にまで落ち込む可能性もある」と語っている。公式データによると2001年から2003年の間にニュージーランドに入国した移民の数は約8万2,800人に上り、それに伴い家屋や土地の値段が高騰。年間の経済成長率も平均4%を保持するなど、まさに好景気が続いていた。トプリス氏は「ニュージーランドドルの急激な値上がりにより、国内の生活コストが上昇したこと、世界的に経済情勢が上向きであることなどから、今後は諸外国の人々が移民先としてニュージーランドを避ける可能性が高く、さらに国民の海外流出も盛んになる恐れがある。経済成長率は3%にまで下がり、不動産価格も落ち着くだろう」と今後の経済状態を予測している。此処までNZドルが強くなると輸出関連事業はほぼ全滅。それなのになぜ政府は経済が順調だなんて言うのか全くわからない。確かに不動産だけ見ればバブルに近い感じだけど、膨らんだものはいずれ元に戻るし先の分析にもあるように国民の生活はけっして楽ではない。一次産品が主体の輸出でその一次産品がほぼ全滅状態。別に日本みたいに技術が売れるわけではないし、かと言って、15年前のように金利が高いわけではないので大きな外貨の流入は見込めない。NZドルは確かに強くなっているから、輸入にとっては好環境ではあるけれど。それに失業率は結構高い。この国には、かなりの数の潜在的な失業者(Pacific Islander及びマオリ)がいて、その数は減るどころか増える一方である。又、この所国内企業の外国企業への身売りの話が相次いで出ている。つい最近もCarter Holts Harvey社が、傘下のティシュ・メーカーをヨーロッパの国に売却したし、山林の売却にいたっては身売り話が後を絶たない。 だから上記のように本当に移民の数が5000人まで減少すると言うことは、裏を返せば5000人くらいしか受け入れないとも考えられる。この国の移民政策の一貫性のなさは有名ですから、このまま行けば結構経済にまで影響が出てくると思うのですが。何かまとまりのない事になりましたが、それだけ先が見えないことの証明でもあります。それより、インフラの整備をもっと優先してやるべきだと思うのですが。 特に都市部のオークランド第二Motor Wayはどうなりますか?では。WB