■■■ソニー、35mmフルサイズセンサー搭載コンパクト「サイバーショットDSC-RX1」を発表■■■
デジカメ Watchによりますと、ソニーは、35mmフルサイズセンサー搭載コンパクト「サイバーショットDSC-RX1」を発表しました。 フォトキナ直前で各社から続々とデジカメの新製品が発表されていますが、ソニーはコンデジのサイバーショットにフルサイズのイメージセンサーを搭載するという暴挙に出ました(笑)。事前に流れていたリーク情報の画像を見たときは、上手にできたフェイク画像と思っていましたが、本当に発表されました。 「DSC-RX1」は同日に発表されたフルサイズのイメージセンサーを搭載したデジタル一眼「α99」と同じ約2,430万画素CMOSセンサーを搭載しています。 さらにレンズは明るい点焦点レンズ、「Carl Zeiss Sonnar 2/35 T*」を搭載しました。35mmと言う画角なので、スナップ撮影がしやすい画角です。 1型の大きなイメージセンサーを搭載した「DSC-RX100」が好評なので、いきなりフルサイズのイメージセンサーを搭載した機種を発売したのでしょうか。 ボディの大きさはフルサイズのイメージセンサーを搭載しても、コンパクトデジカメと言う範疇に収まっていると思います。 外形寸法は以下の通りです。 DSC-RX1 約113.3×65.4×69.6mm 質量:約482g DSC-RX100 約101.6 x 58.1 x 35.9mm 質量:約240g 質量は「DSC-RX100」の2倍もありますが、大きさは「DSC-RX100」と較べてもちょっと大きい程度ですね。しかし、フルサイズのイメージセンサーをカバーするレンズは、沈胴しないのでボディに対してとても大きく感じます。 レンズの鏡胴には絞りリングとピントリングも備えており、マニュアル撮影にも配慮がされています。外付けのEVFも用意されていますが、なぜかNEXシリーズとは互換性がなく価格も高いです。 この驚きのスペックの「DSC-RX1」ですが、同時に発表されたデジタル一眼カメラの「α99」は、「α77」と同じくミラーレスでトランスルーセントテクノジーによるEVFを搭載してきました。 予想通りのスペックですが、予想外だったのは画素数は前機種からあまり変化がなく、有効約2,430万画素のExmor CMOSセンサーを搭載しています。もちろん感度が向上したりしてスペックは向上しています。 オートフォーカスのセンサーはトランスルーセントミラーテクノロジーの位相差AFモジュールと、像面位相差センサーを同時作動するデュアルAFシステムを採用しました。 これにより縦(奥)の動きを位相差AFモジュール、横(面)の動きを像面位相差で捉えることで3次元的に被写体を補足し続ける事ができるそうです。 これだけ進化したオートフォーカスの性能にもかかわらず、連写速度はフル画素で約6コマ/秒と、ちょっと物足りません。フルサイズで約10コマ/秒以上の連写ができ、複雑に動く被写体でも補足し続けることができたらインパクトがあったと思うのですが。 画面の周辺をクロップして画素数を落とすと連写スピードが向上しますが、EVFのメリットを生かしてクロップ時でも画面をファインダー全体に表示できるそうです。 液晶ディスプレイも「α77」と同じく3軸チルト式を採用し、ライブビューでの撮影もできます。「α99」は「α77」のフルサイズ判として考えても間違いなさそうです。 「α99」の予想店頭価格はボディのみで30万円前後、「DSC-RX1」は25万円前後と、どちらもヒラリーマンにはちょっと手が出ない価格です。 「DSC-RX1」はレンズ一体型なので買ってすぐに撮影できますが、「DSC-RX100」の約5倍もする価格のコンパクトデジカメは誰が買うのでしょうか。 しかもレンズはCarl ZeissのSonnarブランドの高品質なレンズですが、ズームでは無く単焦点レンズです。せっかくのフルサイズのイメージセンサーを搭載したのにレンズ交換ができないのは、なんとももったいないです。 と言う訳で、「DSC-RX1」はやはり常識的なサイズの、APS-Cサイズのイメージセンサーを搭載し、価格も10万円以下に抑えておけばよかったのにと思います。