■■■フルサイズコンパクト「ライカQ」発表会レポートが掲載■■■
デジカメ Watchにフルサイズコンパクト「ライカQ」発表会レポートが掲載されていました。 ライカはAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載した「ライカX1」を2010年に、「ライカX2」を2012年に発売しており、以降もAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載した「T」シリーズや「ライカX (Typ113)」を発売しており、コンデジ系はAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載していました。が、いよいよ満を持して「ライカQ」でフルサイズのイメージセンサーを搭載しました。 何故型番が「Q」なのか分かりませんが、ライカ初のフルサイズイメージセンサーを搭載したコンパクトデジカメです。コンパクト言っても外形寸法は約130×80×93mm、撮影時重量は約640gとかなり大きく重量級です。ちなみに「ライカM (typ240)」は138.6x80x42mm、約680g(ボディのみ)なので、かなり大柄なのが分かります。 ライバルは同じフルサイズのイメージセンサーを搭載したソニーの「DSC-RX1/RX1R」でしょうか。搭載するレンズは「カールツァイス・ゾナーT* 35mm F2」です。「ライカQ」のレンズは「ズミルックス f1.7/28mm ASPH.」で焦点距離が28mmとより広角で、解放F値がF1.7と明るいのが特徴です。 「DSC-RX1/RX1R」はスリットの入った丸いレンズフードですが、「ライカQ」は四角いレンズフードと形も違います。でも四角いレンズフードは精悍で格好良いですね。 さらには「ライカQ」はEVFを内蔵し、手ぶれ補正機構とタッチスクリーンによる撮影・再生操作、10コマ/秒のフル画素連写機能を搭載し、「DSC-RX1/RX1R」に差を付けています。 しかし、一番の差は価格で楽天市場の予約価格は557,000円程度と、ヒラリーマンにはとうてい手が届かない価格です。ボディのトップカバーが無垢アルミニウムの削り出しで、ハウジングはマグネシウム製と価格に見合った(価格を考えれば当然の)質感が得られそうです。 ボディから飛び出しているレンズは固着でレンズ交換は出来ませんので、レンズの焦点距離の設定は色々と選択肢があったと思いますが、なぜ広角の28mmとなったのでしょう。35mmの「DSC-RX1/RX1R」と焦点距離がダブらないようにしたためでしょうか。 この経緯は同じくデジカメ Watchのライカのカメラ責任者に聞いた「ライカQ」詳報に掲載されています。 F1.7と言う明るい開放F値を実現するためか、広角レンズにしてはレンズ部の全長は長いですね。このため「DSC-RX1/RX1R」と較べると携行性はちょっと劣ると思います。「DSC-RX1/RX1R」は113.3x65.4x69.6mm、約482gなので「ライカQ」と較べると軽量コンパクトですね。 このフルサイズの2機種はレンズのブランドも「カールツァイス」と「ズミルックス」と違い、スペックも違う点が多いですが、価格が3倍近く違うので、直接のライバルとはならないと思います。しかしフルサイズのイメージセンサーを搭載したコンデジはこの2シリーズなので、比較されることもあると思います。どちらも魅力的なコンデジですが、ヒラリーマンには縁が無い存在でしょうね