■■■ライカ、アルミ削り出し“ユニボディ”の「ライカT」を発表■■■
デジカメ Watchにライカ、アルミ削り出し“ユニボディ”の「ライカT」が掲載されていました。発表会レポート“完璧かつ簡潔”を目指した「ライカT」も掲載されています。 「ライカT」は新しいライカTマウントを採用した、レンズ交換式ミラーレスデジタル一眼ですね。イメージセンサーはAPS-Cサイズの有効1,630万画素CMOSを搭載しました。 アルミの塊からボディを削り出すという方法は近年のApple製品の製造方法みたいですね。このためかボディは、無駄な贅肉やパーツの継ぎ目が無くすっきりとした印象です。 ボディがアルミ製だと傷が心配になりますが、シリコン素材の「ライカT用スナップ」が用意され、色もオレンジや黄色もありカラフルに変身できます。また、ストラップは一般的な金具が出っ張るアイレットでは無く、着脱が容易な「Easy-Click」方式を新たに採用しています。 液晶モニターは3.7型130万ドットで、Wi-Fi機能も搭載し,ホットシューにはGPS内蔵・アイセンサー搭載の外付けEVF「ライカ ビゾフレックス(Typ 020))」や、LEDビデオライトを備えたクリップオンストロボ「ライカSF26 フラッシュ」も使用できます。 ボディには電源ボタン、シャッターボタン、2つの操作ダイヤルしかありません。他の操作は液晶パネルをタッチして操作します。スペックや操作方法は日本製のミラーレスデジタル一眼の良く似ていると思ったら、どうも設計や製造にはパナソニックが絡んでいるとの噂もありますね。 「ライカT」のボディの価格は税込23万7,600円とライカ製品としては比較的お求めになりやすい価格と思ったら、広角単焦点レンズの「ライカ ズミクロンT f2/23mm ASPH.」は税込24万3,000円、標準ズームの「ライカ バリオ・エルマーT f3.5-5.6/18-56mm ASPH.」は税込21万600円と、スペックからすると理解できない(ライカらしい)価格となっていました。 当然日本製のデジカメでは一般的なお得なレンズキットや、ダブルレンズキットは用意されていません。これではヒラリーマンにはなかなか手が出ないですね。交換レンズは新設計のためまだレンズは2本しか揃っていません。広角ズームレンズ「ライカ スーパー・バリオ・エルマーT f3.5-4.5/11-23mm ASPH.」と望遠ズームレンズ「ライカ バリオ・エルマーT f3.5-5.6/55-135mm ASPH.」が今後順次発売されるようですが、価格は20万円超は間違いないと思います。 これから交換レンズは徐々に充実するのでしょうが、お手軽に買えるレンズは発売されないでしょうね。また、マウントアダプターを使えばライカMマウントのレンズも使用できます。 ボディは比較的手が届きやすい価格でも交換レンズが買えなくてはレンズ交換ができる意味は無くなります。「ライカT」のボディのデザインは魅力的ですが、スペックも突出した部分はありません。レンズが揃っていて価格もお手軽な日本のメーカーミラーレスデジタル一眼を買った方が幸せになりそうな気がします。