■■■銀塩フィルムを比較する その5■■■
カラーネガフィルムとしては解像感が高く、粒状感が少ないコダックのカラーネガフィルム「EKTAR 100」ですが、撮影するシーンによっては色調がやや微妙な結果となるとがありました。そこで、残念な色調となった作例をPhotoshopで解像感の比較をしてみました。 これまでと同様に「EKTAR 100」は、「Nikon F3」と「Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 ZF.2」で使用しました。現像が終わったフィルムをエプソンのフラットベッドスキャナー「GT-X970」で3200dpiで読み込み、Photoshopで4500×3000ドットでJPEG形式で保存しました。・オリジナル「Nikon F3 Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 ZF.2」 50mm/ AE / F5.6 / 0EV / ISO100 / 絞り優先AE / EKTAR100 公園の花壇を撮影しましたが、全体的にやや青っぽくなりました。・色調補正 Photoshopで色調を黄色みを加える調節しました。青みが取れニュートラルな色調に補正できたと追います。・オリジナル 紅葉した樹を撮影しましたが、朝日を浴びていたためか全体的にかなり黄色っぽくなり、紅葉の赤が冴えません。・色調補正 Photoshopで色調を赤みを加え、黄色みを抑える調節しました。黄色みが取れましたが、全体の色調はまだ黄色っぽく補正効果はもう一つでしょうか。・オリジナル こちらも紅葉(黄葉)した木を撮影しましたが、かなり黄色っぽく色調はかなりおかしいです。・色調補正 こちらもPhotoshopで色調を赤みを加え、黄色みを抑える調節しましたが、全体の色調は鮮やかさが足りずイマイチですね。 「EKTAR 100」は解像感や高く粒状感が低くて比較的画質が良好なネガカラーフィルムですが、外光の影響を受けてホワイトバランスが崩れる場合があり、適正に補正するのが難しい場合もあるようです。しかし、予期しない色調になることもあるので、これも銀塩フィルムの魅力かもしれません。