■■■ライカ、モノクロ専用の「ライカMモノクローム」等を発表■■■
デジカメ Watchによりますと、ライカが、モノクロ専用の「ライカMモノクローム」を発表しました。 モノクロ専用と言う前代未聞(業務用を除く)のデジカメです。お値段はオドロキの90万円前後と言う事です。現行機種のカラーも撮影できる「Leica M9」や「Leica M9-P」よりも高いとは.......。 フルサイズで有効1,800万画素のセンサーを搭載したのは「Leica M9」シリーズと同じですが、モノクロ撮影専用撮像素子を搭載したそうです。 もともとイメージセンサーはモノクロです。1画素にカラーフィルターでRGBのいずれかの色を与えることでカラーに対応したイメージセンサーとなります。 と言う事はカラーフィルターを省略すればモノクロのイメージセンサーになると思いますが、どうしてこんなに高くなるのか分かりません。 ボディは前面や軍艦部の刻印が無く真っ黒です。価格がこれだけ高いのにボディに刻印がないというのも寂しいと思います。また、液晶画面は相変わらず約23万ドットの2.5型TFT液晶と言うことで、最近のデジカメとしては見劣りするスペックです。 ファインダーやシャッターの機構もこれまでの「Leica M9」シリーズと変わりが無いようです。モノクロ専用で製造工程の手間が省略できる刻印も無いのだったら、価格が安くなると思うのですが、逆に高いとはどういうことでしょう?。 モノクロ専用のデジカメと言うのも有りだと思いますが、只でさえ高い「Leica M9」よりもさらに高いのでは世界中でもどれだけの需要があるのでしょうか?。 「Leica X1」の後継機種となる「Leica X2」も紹介されています。 光学系には変更が無く、イメージセンサーが有効1,220万画素のCMOSセンサーから、有効1,620万画素CMOSセンサーへとアップグレードされました。 液晶モニターは2.7型23万ドットとショボイですが、外付けのEVF、「ライカEVF2」が装着できるようになりました。こちらは140万ドットとかなり高精細です。 イメージセンサーの画素数が向上したのは、そろそろ旧型の有効1,220万画素のCMOSセンサーのメーカーの在庫が無くなったためだと思います。外付けのEVFに対応し、AF性能が向上し、顔認識AFも搭載したのは正常進化だと思います。 ライカのデジカメは液晶の画素数が未だに23万ドットと見劣りしますね。これを最近のデジカメが搭載している、3型92万画素以上の液晶モニターにするのが必要だと思います。 また、フローティング機構を採用した「アポ・ズミクロンM f2.0/50mm ASPH.」も発表されましたが、店頭予想価格は70万円前後の見込みと、もはや人類が買えるレンズの価格ではありません(笑)。 アポクロマートレンズの採用で色収差を抑えたそうですが、アポクロマートレンズは色ズレが目立つ望遠レンズで普通に使われています。50mm程度の焦点距離では色ズレがあまり目立たないはずです。アポクロマートレンズを使用すると何故こんなに高価になるのかもはや理解不能です。 M9-Pがベースの限定「エルメスエディション」も発表されましたが、恐らくこちらも軽く100万円を超して200万円に迫るのではないでしょうか。 ライカの新製品が出るのは良いのですが、円高ユーロ安にも関わらず、ライカは強気の値段設定ですね。興味はありますが、こんな高価格では残念ですが、ヒラリーマンには縁のない商品です(>_