部屋の写真(その七)
店のオバチャンが持ってきたのは・・・、なんとソフトクリームだった。ハァ? (`ё´)『バッテリーとソフトクリーム・・・いったいどういう関係があるんだろう?』オバチャンは店の奥のカウンターに入ってソフトクリームをコーンに盛りつけたのだが、そのカウンターの上にマクドナルドなどで見かける写真入りのお品書きがあった。それをよく見ると、Butterfly(バタフライ)という名前のアイスクリームが・・・『なるほどなるほど』Battery(バッテリー)というと、向こうでは主に車のバッテリーのことを指すらしい。だから、こういう場合は Electric Dry cell または Dry cell と言わないと通じないらしいのだ。いや、でもね、こっちの発音が滅茶苦茶だったわけでもないのだよ。どっちかと言うとオージーの英語が訛ってるんだ。この旅行中、モーテルのテレビで Gemini というクルマの宣伝を見たのだが、その発音は誰が聞いても「ジェミナイ」だった。日本で「いすゞジェミニ」と呼んでいたクルマが、オーストラリアでは「ジェミナイ」。まあ、これぐらいの差があるので、日本人の英語が通じなくても仕方あるまい。さて、再出発。Gladstone を通り過ぎ、Rockhampton まで残りわずかである。道はほとんど一直線でアップダウンもほとんどなかった。「あれっ? パッシングしてるよ」「なんだよ、こんな見晴らしがいいところでネズミ取りでもやってるのか?」しばらくスピードを落としてみたが何もなかった。10キロほど走ったので、何かの間違いだろうと思っていたら、なんとパッシングで知らせを受けてから18キロも先でポリスに捕まってしまった。いくらなんでもクルマ少なすぎでしょ! (`3´)これには参ったね。115キロ出ていたので15キロオーバー。セコイよ、オーストラリアの警察は。どうせ大した事件もないのだろう。15キロオーバーで捕まえるなんて。その後、日本の自宅に罰金の催促が来たが、そのときの罰金40オーストラリアドルは未だに払ってない。だから、もしオーストラリアにもう一度旅行することになったら、アタシは税関で引っかかるかもしれないのだ。(20年以上経ってるから時効だと思うけど)いよいよ我々は Great Keppel Island 行きのフェリーに乗り込んだ。かなり大きな船で行くのだが、ここは珊瑚礁の島なので、最後は島から迎えに来た上陸用舟艇に乗り換えての上陸となる。いやぁー、砂浜がキレイ! 薄桃色の星砂がサラサラ! グレートバリアリーフ最高! 天国に一番近い島!桟橋からオジサンが餌を投げたらGTがどこからともなくワラワラと湧き出てきた。もうイレパクですよ、イレパク! 4、50センチのGTに混じって、ときどきバカデカイGTの影も見えた。もう、血が騒ぐ騒ぐ。だが、このときは釣りナシだったのだ。今考えると惜しいけど…。午後、我々は島を1周するクルーズに出掛けた。船の横に張り出したマストにネットが付いていて、それにお客さんをつかまらせると、上で見ているスケベオジサンが船長にスピードアップの合図をするんだ。「スピードアップ! モア! モア!」すると水圧で水着が脱げちゃうの。ビキニのパンツがポロリですよポロリ! 脱げちゃった女性は「キャー!」我々は「ギョエー!」。「モア! モア!」すると今度は彼氏の海水パンツが吹っ飛んだ。ポロリギャルの彼氏はたまらずネットを放して波間にプーカプカ。船を回して彼氏を拾いに行ったら選手交代だ。「スピードアップ! モア! モア!」そしてまたもやビキニがパラリンピック。「モア! モア!」これが楽しかったねー。(`⊥´)Vえっ、ポロリの写真? そんなもん、ここに出せるわけがないでしょうーが。甘いんだよ、コノヤロー!それではまとめに入ろう。どうやら部屋に飾ってある THE BIG BANANA の写真は、帰り道で撮った写真らしい。この話を書いて初めて気付いたよ。アルバムの最初の方に貼ってあったから、勘違いしてたんだ。あとね、楽しかったのはシドニーのボンダイビーチ。iMac のカラーにボンダイブルーというカラーがあったが、大都会の近くとは思えないぐらいキレイなビーチだった。ボンダイビーチにはサーフショップがいっぱいあるので、Tシャツをたくさん買ったっけ。みんな縮んじゃったけどさ。それから、メルボルンはヨーロッパの香りが漂う街ね。路面電車、石畳、海に続く坂道、真夏でもマイルドな日差し。夕方出掛けるペンギンパレード見学は一見の価値あり。タスマニアに渡るのも面白そう。でも、オーストラリアはあまりにも広いから、観光目的を絞らないと疲れちゃうよ。エアーズロックを見に行くなら、グレートバリアリーフは無理。ノンビリしに行くところだから、あまりセカセカしない方がイイだろう。とにかくオージーはノンビリしてるからね。イージーゴーイングですよ、イージーゴーイング。ストレスがたまってる人はオーストラリアでも行って、オージーのライフスタイルを学んでくるとイイよ。アタシャ日本人としてはかなりノンビリしてる方だと思うけど、それでもオーストラリアに行ったら物凄いカルチャーショックを感じたからね。人間は本来、怠け者なんじゃないかと思ったよ。それが当たり前なんじゃないかと…