あまりにも進歩のスピードが速く
きょうはケータイの話が続きます。大学入試のカンニング・・・これは十分予測できました。中国や韓国で、すでに前例があったからです。2年ぐらい前でしょうか。燃えさかる家にケータイを取りに戻った高校生が焼け死んだことがありました。アタシはそのニュースを見て思いました。『オレだったら3億円の当たりクジかな?』今どきの10代と我々では、ケータイの価値がまるで違います。今どきの10代は、我々がパソコンでやること以上のことをケータイでやります。彼らは『パソコンでできることがケータイでできないのはおかしい』とさえ思っているのです。フィンランドの NOKIA も我々の世代と同じ考えでした。『ケータイは通話とメールのシンプルな機能だけで十分』と考え、できるだけシンプルで新興国の人達が買いやすい価格にすることに心血を注いできたんです。3年ほど前、すでに日本人のケータイはテレビが観られたり、おサイフ代わりになったり、PC用のホームページが見られるようになっていましたが、NOKIA はそれを「ガラパゴス・ケータイ」と呼んでいました。つまり、外界と遮断された離れ小島だけに生息する「珍種」扱いしていたわけです。ところが・・・iPhone の登場、それにつづく iPad の登場。サードパーティーによる iPhone や iPad 用のアプリ開発。さらに、Google が開発した Android によって NOKIA のケータイはあっと言う間に時代遅れになってしまったのです。そしてつい最近、シャープは、NOKIA を嘲笑うかのような新機種を出してきました。SHARP GALAPAGOS モバイルモデル「どうだ NOKIA!」と言わんばかりでしょ。NOKIA もマイクロソフトと組んで独自のスマートフォンを出すようですが、NOKIA とマイクロソフトが組んでも、腎不全の患者と肝不全の患者が、お互いの臓器を移植しあって何とか生き延びようとしているようにしか見えません。これからの主流は Android になるでしょう。Apple の牙城も Android によって突き崩されようとしています。Android ケータイは Flash を問題なく表示できますが、iPad は Flash を表示できません。もしも4月に発売される(はずの) iPad2 が Flash を表示できなければ、2011年中に Android 端末が爆発的に増えて iPad のシェアを奪うでしょう。iPad がベータで、Android が VHS・・・そんな関係になるかもしれません。Flash を使わなくても動的なページは作れます。しかしながら、ページの作り手が今のところ対応できないんです。今までせっかく Flash の使い方を勉強してきたのに、これからは iPad の仕様に合わせなきゃいけないなんて、めんどくさいんですよ。おそらく iPad2 が Flash に対応しなかったら、インターネットは一気に Android へ向かうでしょう。