ジレンマを日本語で言い換えると(3)
この話は2007年4月23, 24日の続きである。だからまず、13年前のブログを読んできてほしい。ジレンマを日本語で言い換えると(1) 2007年4月23日ジレンマを日本語で言い換えると(2) 2007年4月24日一応、(2)でジレンマの解決法については結論に達しているが、(1)にひとつ疑問点が出てきたのだ。つまり、「頑張れば両立も可能」という問題じゃないわけだ。解決方法は「100:0」か「0:100」しかない。「50:50」ダメー。「6:4のお湯割り」もダメー。なんにもしない「0:0」はもっとダメー!『ここがちょっと「変」かもしれない』と考えはじめたのだ。例にも出てくる【ロミオとジュリエット】について考えてみよう。✳️100:0(これが【ロミオとジュリエット】のストーリー)命がけで結婚する。一瞬ハッピー。だが、間もなく悲劇が訪れる。両家の争いが彼らを死に追いやったことを悔やみ、両家は和解を誓い合う。悲しくもあり、めでたくもあり。✳️0:100ロミオが両家を和解させようとする。(二人の恋は、ひとまず置いておく)そこで悲劇が起きる。どちらかの家が没落せざるを得ないのだ。かなり長時間、アンハッピーな状態が続く。やがてジュリエットの実家が没落し、両家の争いは終結する。ついにロミオとジュリエットは結婚にこぎ着ける。めでたし、めでたし。(劇としてはダメ。結末が見えているので、途中がかったるい)✳️50:50(フィフティー・フィフティー)ロミオとジュリエットは、密会を重ねる。両家の和解は、一進一退の展開を見せる。両家の抗争をやんわり乗り越えながら、じっと先代が死ぬのを待つ。ロミオとジュリエットは50代・50代で晩婚を果たす。だからフィフティー・フィフティー。(女性ならメロドラマとして観るかも)✳️6:4のお湯割り二人の恋愛 6:両家の仲直り 4の配分でストーリーを書きはじめる。脚本家は、馬鹿馬鹿しくてペンを置いてしまう。(こんな「ぬるい」ストーリーじゃ、客は満足しない)✳️0:0(ゼロゼロ)何も新しいことはしない。恋愛も進展しないし、両家の争いも成り行き任せ。ダラダラ長いドラマが続く。いつ終わるのか見当もつかない。マンネリと言われても、固定客がいるし・・・案外、ゼロゼロって悪くないんじゃないの?実際にそういうのあるよね。「サザエさん」は、完全に時間が止まってるし、「仮面ライダー」や「クレヨンしんちゃん」も、原作者が亡くなったあとも続いてる。実はゼロゼロが日本的なんじゃないの? 結論を急ぐ必要はないんだよ。ジレンマを抱えていても、それを日常として受け流すんだ。長くなったので、続きはまた明日。(4)へ続く