カテゴリ:行政書士試験
いやぁ今年の行政書士試験は法令が結構難しかったですね。
戦績:法令 択一40点、記述15点 教養 択一28点 不合格 今年の行政書士試験は、教養:易化/法令択一:変化なし/法令記述:難化といった感じだった気がします。中でも記述問題について言えば、行政書士試験にしてはマイナーなところから出題されたなあという感じです。それゆえ不平不満がいろんなサイトやメールマガジンで噴出しているようですね。 しかし、不満を漏らす前に「行政書士」は法律のプロになるための資格であって、そのプロになるための資格審査を受けているんだということを自覚すべきだと思います。プロ意識があれば、この程度でそこまで文句を言うのはおかしい気がします。実力不足だったな、と反省するくらいの謙虚な気持ちをもちたいところです。 そうはいっても、私だって「今年こそは合格するぞ!」と思って勉強してきたわけで、ももちろん心底悔しいと思っています。ですが、ふと冷静になって受験者ではなく出題者の立場で考えてみると、 『 (1)国家試験かつ実務者登用試験であること (2)今後訪れる訴訟社会・コンプライアンスが重視される社会における実務をこなしうるレベルに到達しているか確認すること これらの目的で試験が行われているを考えれば「二重の基準」や「釈明処分」程度は少なくとも知っておいてほしい。』ということだったんでしょうね。あくまで私の推測にすぎませんが。 「明白かつ現在の危険(の基準)」について、私は憲法違憲審査基準の学習をしたときに(司法試験の基礎知識として)学んだ記憶があります。本番では思い出せなかったので意味ありませんでしたが(¨;)。この記述問題は行政書士試験受験用参考書だけで勉強していた場合知らないと思います。いままでの出題レベルからすれば出題されないと思われていた範囲ですから。 だからといって今回の試験の出題レベルにビックリして闇雲に勉強のスタンスを変えたり、やたらに難しい資格試験用の書籍に手を出したりというのはあまりほめられたことではないように思います。今回の試験から学ぶべきことは、取捨選択の技術だと思います。今年の試験を振り返ってみても、記述問題は難問が多かったですが、その分教養問題などは簡単になっていたように思います。 難問を無理に攻略しようとせずにその他を確実に正解する。 これでいいと思います。 つまり如何に基礎知識を着実にモノにしているかが問われているのだと思います。なにもあらゆる難問を攻略し、全問正解する必要はないわけですから、細かい知識にとらわれず、基礎をしっかり固めておけば合格基準とされている60%をクリアすることはそう難しいことではないと思います。 万全にベースを固めて合格し、プロになってからその上に実務に必要な様々な知識を積み上げていく。実務に関わる資格試験の本質的な部分を改めて感じさせられる試験でした。 ※追記:「明白かつ現在の危険の基準」について。 これは行政書士は知らなくてもいい知識だと私は思います。なぜなら訴訟に原則関わらない行政書士に違憲審査基準は不要でしょう。仮にプロになってから関わることになったとしても、その際は訴訟のプロである弁護士に任せるべきです。「役割分担」ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Nov 13, 2005 01:11:33 AM
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