独習！ウクレレ奮闘記

「・・・ここはどこ？」

「やっと目が覚めたようだね、どうやら僕たちは“ウクレレ”になったみたいだよ」

「ウクレレ？、僕はギターの方がよかったんだけどなぁ」

「ま、お隣さんってことでよろしく、アッシュ君」

「まだ起きてない子もいるね。」

「寝起きが悪い子もいることだし・・・そのうち起きるよ」

弾きながら、身体で音を感じるようにしていると、
使われた木がこんな会話をしているような気がする。

ウクレレというカタチに組み合わされ、なじんでいなかった“材”たちが
少しずつ楽器として目覚め、力を合わせていい音を出そうと努力を始めた。

それがこの５日間、だったと思う。

明日発送できます。
じゃあ、発送してください。
と、出来立てを送ってもらったからこそ味わえる醍醐味。
店売りでは、こうはいかない。

高橋さんの言うように、作りたてのウクレレは
一日ごとに、一時間ごと、５分ごとに“音”が変わってくる。

とはいえ、音の本質は変わらない。

今まで愛用してたYAMAHAのオールドを春の野に咲くタンポポだとしたら、
こちらは、秋の青空を背景に揺れるコスモスだ。

穏やかで、明るく、清清しく、可憐。そしてモダンな響き。
ここに、太さや表現力が加わってきた。

特に弱音での美しさといったら・・・。
これなら一曲の中で演奏にメリハリが付けられる。
ウクレレソロで表現の幅がグッと拡がる。

ウクレレと一緒に私も成長して行けそうな気（だけかも知れないが）がする。

November 20, 2009 8:43:08 PM