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カテゴリ:音楽
一番好きなレコード、 「長谷川きよし/遠く離れたおまえに」。 もう、30年も前のアルバムだ。 盤面は傷だらけだが、まだ聴ける。 ヨーロッパ(主に地中海沿岸)を旅しながら、彼の弾き語りをゲリラ的に録音しちゃおう、 という、ある意味で無謀な企画。 ギターを弾きながら、彼ほど上手く歌える人はいない。 歌いながら、彼ほど上手くギターを弾ける人はいない。 ・・・それが長谷川きよしだと、私は思っている。 だから、弾き語りというフォーマットは彼にとって、 最高のセッティングだったと言える。 波や風の音、子供の歓声、酒場のおっさんたちの声・・・。 盲目の彼は、耳と肌でそれを感じ、気持ちよく歌う。 “キャティ”という小粋で美しいラブソングでは、途中で羊の群れがやって来る。 だんだん近づいて、これ以上はないというタイミングで、 羊が「メェ~」と合いの手を入れる。 ・・・動物まで味方に付けてしまったのね、 恐るべし、長谷川きよし! 今聴いても、古臭さを感じない。 流行とは無縁の、普遍的な場所に彼はいるのだろう。 世界に誇れる、本当に優れたアルバム。 ・・・なのに、埋もれてしまっている。 日本のリスナーの方々、これを聴いて “音楽”に目覚めてください! ったら、言い過ぎか? アマゾンでCDを取り扱っているようなので、興味のある方は是非。 それにしても、 スティービー・ワンダー、レイ・チャールズ、ローランド・カーク、 それから、最近極光浴びている日本人ピアニスト(名前忘れた)・・・ 盲目のミュージシャンって、いい音楽を作ったり、演奏しはりますなぁ。 January 20, 2010 4:32:48 PM お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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