独習！ウクレレ奮闘記

小学生の時、野球に熱中していた。
とはいえ田舎なので野球チームがなく、ソフトボールだったが。

「３番、ショート」といえば、ちょっちカッコいい・・・
んだけど、残念なことに２軍だったのさ。

一度だけ、故障者の代わりに１軍の試合に出た。
ポジションはセカンド。

守備位置に着いて、驚いた。
ショートとはお隣なのだが、こんなにも景色が違うの？

簡単なゴロでも勝手が違う、一塁送球も近すぎて感覚が分からない。
おかげで、二度と１軍に呼ばれることはなかった・・・。


さて、
ポジションを替えることは、かように難しい。

先日、急逝した木村拓也コーチは
ピッチャー以外の全てのポジションをこなした、
“ユーティリティ・プレーヤー”。



“器用な人なんだぁ”だけではない。

プロなら自分のポジションに対する“プライド”ってものがあるはずだ。
でも彼は、それにこだわらなかった。
たぶん、プロとして生き残ることを優先し、そのために邪魔な“プライド”を捨てたのではないだろうか？

そして、なりふりかまわず、ガムシャラにプレーすることに新たな矜持を抱いた・・・。
だからこそ、いろんなポジションをこなせたのだと思う。
生半可な努力ではなかったろう。

そんな彼がコーチとして、どんな人材を育てていくか楽しみだった。

最も長くプレーした「広島」で倒れたことにも、
何か意味があるんだろうか？

・・・合掌。