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独習!ウクレレ奮闘記

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February 14, 2013
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カテゴリ:
「孤独の歌声」天童荒太著
先日、ブックオフの105円コーナーで何冊か購入したうちの1冊。

孤独の歌声.jpg

天童氏のデビュー作なのだが、後の「永遠の仔」や「家族狩り」で開花する、
人間の心の奥に対する観察眼はここでも十分に発揮されている。

猟奇殺人とコンビニ強盗という2つの事件が絡み合って話が進んでいくのだが、
それが単なるミステリーに終わらないところがすごい!

以下、音楽事務所に所属しながらコンビニでバイトする少年が、
女刑事から「宮沢賢治のどこが好きか」と問われて、語った言葉。

『・・・この人が聴いている音は、普通の人間が聴いている音とは、全然ちがうと思った。
風が草の原をわたっていく音、風が木の梢をふるわす音、強い音、そよ風、雨が土埃の道を打つ音も、
雨が苔むしたでっかい長生きの岩を打つ音も、スズランが揺れる音も、鐘の音も・・・。
全部、いままでの人間が聴いてきた音とはちがう音を、この人は、聴いていて、それを書きとめているんだ。』

宮沢賢治の文学に音を感じる!?なんという感性だろう?
あわてて賢治の本を取り出して読んでみたが、やっぱり何も聴こえなかった。
修業が足りんのか、それとも凡人には聴こえへんのかぁ~。
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Last updated  February 14, 2013 11:38:11 PM
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