スコップ三味線
『音楽で街と人をつなぐ』という趣旨で、毎年この時期に開催されるイベント、「宝塚音楽回廊」。20数箇所の会場は、宝塚駅を中心にライブハウスであったり、カフェであったり、駅前広場やホールであったり・・・2,500円(前売2,000円)のチケットを買えば、どこでもフリーパス。会場を巡回するバスも運行される。うちの連れ合いも毎年出ているのだが、それはパスして、駅前広場(ここは無料)へ出かけた。津軽三味線の竹田傑さんの演奏を聴くために。津軽三味線のうねるようなリズムと激しい旋律がこのところ気になってしょうがない、というわけで・・・う~ん、生はいい!三味線をやってみたい、あるいは、自分の音楽に取り入れられないだろうか。で、次の演奏者は「スコップ三味線」!?なんでしょう、沖縄のカンカラ三線のようなもの???と思ってたら、ただのスコップ。!!!弦がない!、撥で叩くだけ。でもこれがなんとも、「津軽」な音がする。「舘岡屏風山」という仰々しいお名前!終わってから、お疲れ様でした!と声をかけた。「あ、あんたは・・・一番乗ってた人!」(爆)で、すっかり意気投合。使ってた撥について尋ねた。それ、栓抜きですよね?「うん、でもこれはスコップ三味線用に特注した栓抜き」それはもはや、撥、ですよね?「でも、栓抜きとしても使えるようにしてあるの」・・・何ゆえに栓抜きにこだわるのか???スコップ三味線は宴会芸だったというから、やはり栓抜きは欠かせないのだろうか???音が鳴るものなら、何でも楽器になる。音楽をやる上で一番大切な心を思い出させてくれた。そう、音楽ってそうゆうもんでしょう??別れ際にシールをいただいた。「これを貼ると、ただのスコップが三味線になるんだ」と。ありがとう・・・音楽をやってたら、またどこかで会えます、よね!?