テーマ:ささやかな幸せ(6742)
カテゴリ:こども
金曜日。
L1が小学校のときの担任だったH先生が、久しぶりに来長されるという連絡網が回りました。3日前のことです。久しぶりに集まりましょう~!と、いつものカラオケ屋さんへ。クラスメートが経営しているお店なんです。40人のうち、18人も集まりました。 L1たちのクラスは、小学校の2年生のとき、クラスでパピーウォーカーをしました。盲導犬の候補犬を1年間育てるボランティアです。小学生がクラスでするなんて前例がないことでした。迎える前の苦労、いざ迎えることになってからの準備、パピーウォーカーとしての日々、そして別れ…。 子どもたちのこの総合学習の活動は、何冊かの本にもなりました。 さよならサティルン 人間が大好きな犬に育てるために、子どもたちはどれほどの話し合いを重ねたでしょう。悩み、考えを出し合い、協力しました。素晴らしいH先生を中心に、親たちの結びつきも、ほんとうに強くなりました。 とくに、協会にサティルンを返さねばならない日が近づいてきてからの話し合いは、小学校3年生ならではの葛藤で、クラスはほんとうに揺れました。サティルンが盲導犬になれるのは嬉しい。でももう二度と会えなくなるなんて、寂しすぎる。ユーザーとの結びつきを強くするために、里親は二度と会えない決まりになっているのです。 最後の日々だもの、サティルンには優しくして、楽しい想い出を作りたい。でも、厳しい訓練を耐えられる犬にしたい。甘やかすことはいいことではないのではないか。 最後に、子どもたちも家族もサティルンも、みんなで集まりバーベキューをして、楽しい楽しい時を過ごしました。 サティルンがいなくなっても、バーベーキューは、毎年続きました。先生が替わり、中学生、高校生と子どもたちが成長しても、ずーっと続きました。そして数年前からは親世代だけの高原バーベーキューが、街中のカラオケ屋さんへ。お料理もすごく豊富だし飲み放題だし^^ 歌は歌ずひたすらおしゃべり! この日も、サティルンと子どもたちの思い出話がたくさん。H先生から、なかなか協会から許可が下りなかった日々の、「今だから話せる」秘話も飛び出しました!(まだ、子どもたちには秘密かも~^^;) ーーーーー ところで、ついにサティルンを迎えることになったとき、サティルンを入れておくサークルが必要だということで、父親参観日に柵のついた小屋を造りました。先生に「大至急」と頼まれて設計と準備をしたのは、うちの夫です。参観日の1時間で組み立てられて、しかも丈夫なサークル。 サティルンが去ってから、希望者のジャンケンで、Kさんが持ち帰りました。 「まだ、そのままうちにあるのよ!」「えーっ。もう15年近く経つのに!?」「今度、写真見せて~!」みんな、色めき立ちました。うさぎを飼ってたそうです^^ ーーーーー 今の子どもたち。それぞれに進路を定め、がんばっています。みんな、この低学年の日々が根っこにあるからこそね…と、親は口々に言います。我が家のL1が、世の中のために自分を役立てたい…と医師を目指したのも、サティルンとの経験がものすごく大きかったようです。 教師の力って、すごいなーと思います。 今、「校長先生を教える先生」の立場になったH先生。偉くなっても、変わりません。そして、お母さん達も、ぜ~んぜん変わらない^^ 孫ができた方もいるんですけどね~。 そのうち、子どもたちも一緒に、また集まれるといいなぁ。もう、街で会ってもきっとわからないだろうけど~^^; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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