テーマ:今日の演奏会(457)
カテゴリ:音楽
で。12日夕方4時から、父の合唱団の「オペラ・カルメン」本公演。
3時に会場に着いたときには、もう長蛇の列でした。いや~すごい。切符は完売と聞いていましたが! 列の整理や切符もぎ、席への案内など、きびきび動く黒いブラウスとパンツ姿の女性たち。後で聞いたら、ホールのボランティアスタッフ「クルーズ」の方達。このホールでの企画をサポートする市民ボランティアなのだそうです。ほかに、自主企画なども催しているそうです。かなり面白い存在だと思いました。 このホール自体、かなりレベルの高い「箱物」です。「文化創造センター」の名の通り、地域文化の発進拠点として、羨ましい建物です。 父達が公演した主劇場「宇宙(そら)のホール」はこんなかんじ。 宇宙のホール 赤と黒が印象的な、かなり素敵なホールです。ここが満席になりました。 抜粋ではありながら、幕物オペラを、合唱団の企画としてやるなんて、無謀だ…と、最初父は館長に呆れられたそうです。そうでしょうね~。でも本気だとわかってからは、国の助成金を取るアドバイスをくださったそうです。父達は、指導者の先生方と、「オペラとはなんぞや?」というところからいろいろなオペラのアリアを取り上げたコンサートや、カルメンの名場面を解説つきで上演したプレ・コンサートなど、3年がかりで団員を育て、お客さんを掴み、そしてこの日迎えた晴れの本番でした。 ソリストのみなさん、地元の大学で学んだ将来有望な若手ばかり。中でもカルメン役のメゾソプラノと、ミカエラ役のソプラノの2人は、出色でした。合唱が絡むシーンは日本語、ソロのアリアは言語のフランス語という、わかりやすさと本物のアリアと1粒で2度おいしい…と私は思ったのですが、実は「苦肉の策」だったという2カ国語混じりの演奏。さらに全体が「法廷での回想シーンである」という設定で、語り役のホセが別いるという、なかなか演出も凝った作りでした。「ここでしか見られない」と父が豪語していただけのことはあります(笑) いろいろ細かい難を言えばもちろん挙げられますけど、そんなことより、これだけの大舞台を、まさに「シロウト」の合唱団が主催して大成功というのは、すごいことに違いありません。大拍手でした\(^o^)/ オトウサン、おめでとう! ーーーーー このホールには、レセプションホールもあって、附属のレストランから料理も運ばれ、まずは成功を祝い、打ち上げの乾杯。その後、50人ほどで二次会会場へ。わたしもお邪魔して、団長の娘ということでご挨拶しました。緊張!(笑) 指揮者と指導者、合唱団の幹部の方達と3次会へもご一緒しました。ここだけの内輪の話なども聞けて、同業の端くれとして面白かったです。立派なホールがあり、市民の熱意があり、そして若い才能がある。父も、人生の終盤にまたこうして夢を叶える場ができて、よかったなあと思いました。父のぶち上げた打ち上げ花火を支え、一緒に楽しんでくださる仲間のみなみなさまに感謝です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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