テーマ:今日の演奏会(457)
カテゴリ:音楽
「ピアニストが惚れるピアニスト」というキャッチコピーに惹かれ、さらに青柳いづみこさんのコンサート・レビューや 推薦文 を読んで、聞きに行ってきました!
オール・ショパン・プログラム。よく知っているはずのショパン。でも、「こんなショパン、聞いたことない!」という、新鮮な演奏。自分は知らず知らずのうちに、「この曲はこう弾くモノ」というような既成概念、固定観念に囚われていたんだわ…と、目が開いた気さえしました。 音量、フレージング、各声部の際だたせ方、テンポ、ペダリング。どれを取っても「うわ~!」と声を上げてしまいそうなほど、「違う曲」でした。かといって、ショパン的でないわけじゃありません。「そこにそんな旋律が隠れていたとは!」自分の楽譜の読み方はなんて浅かったんだろうと思うような。確かにバルダは、「ピアニストが惚れるピアニスト」でありました。 マズルカ、ノクターン、ソナタ。踊り出したくなるようなリズム。圧倒的な音量(ホロビッツら往時のヴィルトゥオーゾたちはこういう雷のような音量だったのかも…)。かと思えば一瞬にして繊細きわまりないくぐもったようなピアニシモ。ソナタ最終楽章は、どこまでも均一な大音量でしかも猛烈なスピード。「葬送」の後の「墓場」をぞーっと冷たい風が吹き抜けていきました……。 後半は前奏曲全曲。想像もつかなかったような表現。変幻自在です。でも、もし私にアイデアはあっても実現するにはテクニックが足りないわぁ…。そんな限界が、バルダにはないのです。 いやぁ、面白かった! 知り合いのピアノの先生も、「ピアノには、こういうことも出来るのか~って思わせられましたね!」って、感激していました。ショパンイヤーの最後に、こういうショパンを逃さず聞けて、ほんとによかったです。 東京方面の方、9日木曜日には、紀尾井ホールでもリサイタルがあるようですよ。 ーーーーー 私は、土曜日の松本でのルイサダを、迷ってるんですよねぇ~。チケットがまだ残っているかなぁ! 問い合わせてみます。マチネで聞いて、夜は塩尻で出演なんですけどね(また忙しいの~)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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