おいおい また幻かよって突っ込まれそうですが、まあ貴重な石ですからしょうがないかモ!
津軽錦石なのか珪化木(木の化石)なのかと聞かれそうですが、津軽の珪化木も津軽錦石の一部分なのです。
主に岐阜県や愛知県で採取される土岐石も同じ場所で採取される珪化木も土岐珪化木といい土岐石に分類されるんです。
それでは何故 幻なのかといいますと、自分も一度 この石の産地の津軽地方の日本海側の中村川へ行った事があるんですが、珪化木は選ばなければ簡単に見つけられます。
どこが違うのか? 色が違います、通常珪化木は「植物の組織が珪酸と置き換わったもの」で色合いは珪酸化の具合から白っぽかったり薄いベージュ色っぽかったり黒色だったりします。
この石は珪酸化の過程で微妙に不純物が混じり、黄色く発色したものと思われます。
珪化木起源の土岐石の色取り取りの色合いも、同じ原理だと思われますが、大きな違いがあります、土岐石は基本 擦れていて角が取れていて採取したまま飾るものなのですが、錦珪化木も一部を除き擦れが進んでなくて基本 形成・研磨が必要なんです。
土岐石も採取するのは非常に困難なんですが、錦珪化木は市場には殆んど出回らず採取も超困難だと聞き及んでるので、幻と表現させていただきました。
錦珪化木にも土岐石同様 黄色・赤色・オレンジ色などカラフルな色合いの錦珪化木もあるそうですが、超お宝の世界みたいです(^v^)
今回の錦珪化木の特徴は、何と言ってもトラを思わせる模様でしょう年輪の部分の不純物の混じり具合や珪酸化の具合で、こうなったんでしょうが、面白い模様です。
台座は神代欅(千数百年地中で埋もれてて不純物が浸み込み茶色になった欅)で製作しまして、今回は浸透性樹脂の塗布は止めにしましてナチュラル仕様となってます。(神代欅の凄い匂いが今もプンプン匂います(^^;;))