雲を追いかけて

あの日・・・長い長い一日だった

何が起こったのかもわからず恐怖と驚愕でテレビを見ていた。
マンハッタンの対岸のこの町は風向きによって焦げた臭いがした

２０マイル離れた日本人学校から（マンハッタンへの道はすべて閉鎖され恐ろしい渋滞だった）
スクールバスが何時間もかかってやっとバス停に着いた
誰もが無言で子供と繋いだ手を離さないように握りしめて家路を急いだ・・
町中が不気味な静けさに包まれていた

小学校一年生だった娘は中学一年生になった。



あの日を忘れない・・・そう思って今日はマンハッタンを撮りに出かけた。
遠くに雷の音がした　写真を撮り終えると土砂降りの雨・・・忘れてはいけないと
雲が教えてくれたのだろうか？








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