たまにはこんなんも・・・
いやはや早いもんであっという間だった夏休みも終わり、演劇学校の後期を迎えた。夏が抜けない天気に、格好もジーンズにタンクトップに帽子という講師とは思えない姿で登校した俺は、授業早々ミッチリストレッチでしぼり、課題でだしてあった「外郎売り」をやらせてみた。2行でアップアップだった生徒を横目に疲れがどっときてしまった。本番を今月に迎える「夏の夜の夢」も散々な結果に…。蓋を開ければ何人か学校も辞める生徒も出てくる始末。俳優は誰でも出来る。しかし自分との戦いだ。自分ではない人間になる為に様々な人間を知らなくてはならない。ご飯を食べれるまでは輝かしい世界の裏側にほんの一握りしか成功にありつけないシビヤな職業だ。ゆえに誰しもが簡単になれるものではない。