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何年か前のブログで、子供の頃に近所に住んでいた今で言う霊媒師のようなAさんのことを書いた。当時は、たぶん修験者と呼ばれていたと思うが、キツネなどに憑かれた人たちがAさんの家に通っていた。うちも祖母と母がAさんの家で祈祷というのか、やる時は必ず行っていた。近所の人たちにとっては頼れる存在で、その日には皆集まっていた。たまに先達様という偉い方が来た時には、僕を「孫、孫」と言いながら背中におんぶさせ、近所の菓子屋へ行きグリコを買ってくれたらしい。嫌がりもせずに、おんぶしている僕が不思議だったと、母は今でもその頃の話をする。この先達様と行者Aさんの霊山は御嶽山で、うちの祖母も何度か同行していた。その時には、祖母は必ず御岳百草丸を買ってきた。だから、僕が子供の頃に腹痛などすると百草丸を飲むのが常だった。当時は「おひゃくそう」と言っていたが、思えばうちは三代にわたって「お百草」のお世話になったということだ。子供の頃から、この小さくて黒く、苦い丸薬を口の中でなめるのが好きだった。苦い味をなめていると、腹痛など治ってくる気がしたからだ。僕が子供の頃は、祖母が御嶽山みやげで買ってきた百草丸だが、今では普通の薬局にも置いてある。うちのように何代も続けて常備薬としている人が増えているのだろう。
2週間前くらいから、徹夜仕事が続いた時のような便秘になってしまった。座ったままで何時間も仕事をやっていると、緊張感が蓄積され、ストレスもあり、便秘になってしまうらしいのだ。それにしても、こんなに便秘状態が続くのは初めてなので、薬局へ行き、これまた初めて便秘薬なるものを買った。飲めば、効果があり排便されるのだがイマイチすっきりしないし、これ以上、腸に溜まってしまうのも心配だから食欲もでない。1週間くらいそんなスッキリしない状態が続いたので、母が「お百草を飲んでみたら?」と心配して助言してくれた。そう、便秘=便秘薬という単純な式が頭に浮かんだため、お百草の存在を忘れていたのだった。久々になめたお百草はほどよい苦さで、子供の頃の思い出が浮かんできた。腹痛というとテレビCMでもやっている正露丸が有名らしいが、うちの場合は御岳百草丸が常備薬なのです。これから夏になると、おなかを壊す人もいるかと思い、和漢方のお百草を紹介しました。苦くて美味しいよ^^ ■御岳百草丸 http://www.hyakuso.co.jp/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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