カテゴリ:●読書
もうちょっと時間をおいてから読もうかなと思っていた綾辻行人の「時計館の殺人」。今日、本屋へ行ったら棚に並んでいたので買ってしまいました。それよりも、新装改定版が「十角館の殺人」から出始めていて、これはマズイぞと追われる感じで買ってしまったのだった。それに新装改定版の表紙カバーよりも、今までのデザインのほうが好きだという理由もある。何で変えてしまったのかなあと残念に思ったが、今日買った「時計館…」の奥付の第34刷発行という数字を見ると納得もいく。入院中に読んだ「黒猫館の殺人」が館シリーズの6作目で、この「時計館…」は5作目にあたる。急いで後付けみたいな感じで読むことになるが、この「時計館…」は、カバーの裏を見ると第45回日本推理作家協会賞を受賞ということが書かれている。読む前から、これはきっとおもしろいに違いないと期待させる。文庫本の初版が1995年。15年も前のものなので、何を今さらと言われそうだが、本は流行に追われずにマイペースで読む自分にとっては、読む前の本はすべて新鮮なので何を言われても気にしない。ほかの館シリーズと同じように、ページをめくると時計館の平面図が載っているので、また頭の中で建物を3D化する楽しみもある。さらに平面図をよく見ると、時計の文字盤のように右上からI号室、II号室…と時計回りにXII号室まで記入されている。ただIV号室はなくて、III号室が2部屋あるのが気になるところ。ここでつい先入観で「4=死」と日本人だと浮かんでしまうが、これが作家の罠のような気もする。舞台は鎌倉だし、いかにも古都という日本的な雰囲気も怪しいのである。と思ってもっとよく見ると、III号室が二つではなく実はIIII号室と書いてあった。4はIVであり、IIIIではないと思っていた先入観で、すでに勝手に間違えてしまったのだった。 この館シリーズは、全10巻の予定らしい。本屋には7作目にあたる「暗黒館の殺人」と8作目「びっくり館の殺人」も置かれていた。「暗黒館…」のほうは、僕が気に入っている旧カバー・デザインなので、これも早く読んでしまわないとヤバイかなと時間に追われるように焦ってしまう。ところがこの「暗黒館…」は、全4巻で原稿2600枚の超大作ミステリイらしい。うは、すごいなぁと驚いて、文庫本の新刊のコーナーに置かれている新装改定版の4作目「人形館の殺人」をパラパラ見てみたら、なんと挿絵が入っていてこれまた驚いた。この館シリーズに挿絵は邪魔になると思うのだが…。、 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 9, 2010 07:31:10 PM
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