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中国の内陸部で起きている学生たち若者による反日デモに変化がでてきたとテレビでも報じ始めてきた。中国政府への不満・批判が表面化してきたようだ。毎日、中国でのデモを報じているが、「いつどこで」ということがバラバラでわかりにくかった。だからYOUTUBEで、それらのデモをまとめた動画がないものかと探したらアップされていた。それが、16日 西安・成都・鄭州、17日 綿陽、18日 武漢、23日 徳陽、24日 蘭州・宝鶏、それに26日の重慶。デモの横断幕のスローガンも、高い住宅価格やめろ、貧富の格差を是正せよ!共産党一党独裁反対!報道の自由を実行せよ!などと変化してきたようだ。最初、中国共産党がやらせていたデモも市民の本音が出てきたようだ。それに気になるのは、反政府のスローガンが書かれた横断幕の色がブルーとグリーンということだ。僕の仕事柄、気になるのかもしれないが、色彩で民主化と自由を訴える彼らの気持ちを感じてしまう。これが流行れば、中国国旗の共産党レッドがブルーとグリーンを使った新しい国旗に変わる日が近いと思うのだけれど。 歴史を見ていると、日本が西洋から思想や言語(単語)を学び漢字に変換し、それを中国が取り入れている。どうも中国は日本からの影響力で変化していったようだ。漢字、ひらがな、かたかな、アルファベットと自由に組み合わせてしまう日本語の自由さに嫉妬しながらも憧れがあるのかもしれない。経済からではなく文化から見たら、その組み合わせ自由な日本語のおかげで今の日本が存在していると思っている。だが、中国共産党はネットで政府を批判する言葉を規制している。逆に「反日」と言う言葉は大いに使えと推奨されているようだ。何年か前に読んだ中国で発刊拒否された問題の書、金文学・著「中国人にとる中国人大批判」によると、「革命」という単語は、あの孫文が日本の新聞で「那革命党孫文」という書き方に感銘して中国で初めて使ったものらしい。、中国ではそういった中国語になった日本語は「新詞」と呼ぶそうだ。中国では「漢文」は昔のものになり、今は文章の70%が日本から伝わった造語「新詞」になっているようだ。造語は古来から日本人の得意技で、武器でもある。僕のように宣伝・広告関係の仕事をしていると、造語を商品名にしたりすることがある。だからこういった「新詞」にも興味を持ったのでした。例えば、そういった「新詞」の歴史の流れを考えると、民主化や自由を望む中国人たちに、政府によるネット規制された単語に代わるものとして新しく「新詞」を発信し応援するのはどうだろうか。それならばしばらくは規制にひっかからない暗号みたいなものとなり、彼らが使えるはずだ。昔の暴走族や原宿の竹の子族が好みそうな「夜露死苦」みたいなアテ字も良いかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 29, 2010 11:46:21 PM
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