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昨日のシンポジウムで初めて知ったことだが、「三浦」という氏姓は、昔は武家にとってはブランド名だったらしい。「我こそは三浦の血を引くもののふなりーっ!」と名乗ったかどうかはわからないが人気の氏姓だったようだ。今では三浦というと、大根や漁港、マグロなどをイメージする人が多いと思うが、歴史的に見たら勇ましいブランド名だったということだ。それに荒々しく強い武士というイメージのある坂東武者というプラス要素も加わっているから、自分のご先祖様の素性がはっきりとわからない武家には憧れの三浦氏であったようだ。または、元は平氏だ源氏だとそこまでズーズーしく言えない者には三浦姓は使いやすかったのかもしれない。それに、三浦氏の元を辿れば桓武天皇につながるから問題ないわけだ。だから武家としては、ぜひとも自分のものにしたい家系だったようだ。
源氏と平氏に関係することだけれど、以前、動画サイトで櫻井よし子さんが、日本の国旗・日の丸についておもしろい話を言っている動画を見た。武家の憧れである平氏と源氏だが、どちらも旗に丸印を使っていたというのだ。それほど丸印というのは日本人にとって特別な意味を持っている。源氏は白地に赤い丸印、平氏は赤地に白い丸印。源平合戦の結果…もうわかりましたね。この丸印についてもう一つ。先日、読んだ白石一郎さんの「蒙古襲来」を読んで、有名な「蒙古襲来絵詞」の長い絵巻をWikipediaで見てみたら、後巻2・弘安の役に描かれていた元の軍船に掲げている旗が赤地に白丸だった。櫻井さんの源平の話しよりも、こちらのほうが赤地に白丸にしなかった理由がわかったような気がした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 31, 2010 06:30:21 PM
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