カテゴリ:●読書
「ザ・リンク」の感想で、昔 騒がれたオリバー君の染色体のことを書いたら、急に海堂さんの産婦人科の問題をテーマにした「ジーン・ワルツ」を思い出した。進化・染色体⇒胎児⇒産婦人科といったリンクで、僕の脳が興味を示すリンクなんて、けっこう単純なのだ。その単純な脳に従った結果、「生命の意味と尊厳」をプラスαして「ジーン・ワルツ」をじっくりとイッキに読み終えた。この作家は女性が主人公だと、より魅力的な小説を書くようだ。今回も冷徹な魔女・曾根崎理恵助教授を主人公に、聖母のような三枝茉莉亜、それに個性的な妊婦たちが登場する。物語で作者が訴える問題提議は厚生労働省、地域医療、少子化、不妊治療、代理出産、体外受精、赤ちゃんポストなどテレビでもニュースになっていたことだ。小説の内容はミステリー性もあるので書けないが、読むうちに主人公の魔女・曾根崎理恵の計画が見えてくる。その計画は人によっては、それが魔女のように不気味なものに思えるし、逆に聖女に思えるかもしれない。登場する男性キャラは道化師っぽい役柄で、それに比べてやっぱり女性は賢くて強いなぁと思ったのでした。 2月に「ジーン・ワルツ」の映画が公開される。主役の理恵は菅野美穂。何年か前の正月にテレビで「八犬伝」をやった時に、彼女の演じる妖しさや狂女的な笑い声などに感動して「おお、彼女 演技がうまいなー」と思わず拍手した女優だ。演技がうまい俳優は、やっぱり魅せられますね。今回の冷徹の魔女・理恵役にはすごく合っていると思う。小説を読んでいる時も彼女をイメージしながら読んでしまいました。きっと、彼女の代表的な役柄になるんじゃないかな。 で、読み終わって僕の脳が次にリンクしようと思っているのは「ミトコンドリア」。昔、映画の「パラサイト・イブ」で覚えた言葉だけれど、「ジーン・ワルツ」を買いに行った時に書店の科学関係のコーナーでブルーバックスで「ミトコンドリア」の本を見つけてしまったのだった。でもまだ読んでいない本が、部屋に数冊残っているのでおあずけかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 17, 2011 12:49:32 AM
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