カテゴリ:カルチャー
チーフのKさんとN次長は、日中の2時間ほど、ミーティング。
N次長が残業過剰チームのシフト管理を受け持つことが決まった日のことである。 そのミーティング後の午前11時に、N次長と残業チームから2人が手伝い、いま主が外出している管理者の机を動かしている。皆が仕事に向き合っている時間帯に、机の大移動がはじまった。 もともと管理者同士が、顔をつきあわせている不思議な配置は、長方形の部署を、管理者が2人一組が机を向き合う形で、壁に沿ってL字型をなぞう様に配列をはじめた。各セクションのスタッフは、グループことに対向式で、部署の中央に点在している。 まず、変わったのは、K部長とN次長が一組で向き合う配置。 そして、D係長とE係長の一組の配置が、いままで残業過剰チームに沿った配置が、残業チームとDTPチームの中間に位置するようになったのである。 もともと管理者2人一組の対向式に疑問をもったT・Kである。 ふつう、「管理者の目が届きやすい」ように、スタッフが対向式に配置をされると、その方向にむけて管理者の机が置かれているのが常である。 ところが1Mほどの空間を挟み、スタッフと同じように、管理者同士が対向式。これでは、思考作業を阻害し、明確な作業領域の確保が困難である。 スタッフは、管理者の視線が気になることはないが。 背面対向式をとり、集中して仕事を行なうDTPチームは、パネルに囲まれ、入り口の一番近くに配置された。クライアントが出入りする受付のカウンターに一番近い。 受付のカウンターにはベルのみが配置。 ベルが鳴ると、残業チームか、その他のチームの誰かが、「私の仕事ではないのに」という物腰で対応にあたる。 つまり、小さな、基本的役割と分担が曖昧であるために、非効率的で、複雑で、業種や仕事内容、人員、組織形態に合致したゾーニングではない。 そしてエグゼグティブスペースとなる「マネジメント・コクピット」が存在していないのである。 仕事のワークスタイルのための「時間と場所の自由度が増した」わけではなく、仕事中のプライベートスタイルの「時間と場所の自由度が増した」配置になっている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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