ふたりで、会っていた夜。

品川駅の近くで、会っていた夜。






離れるコトができなくて、

一緒に、東海道線が来るのを待っていました。



3月で。まだ少し寒くて。

キャメル色のコートのあなたが、隣にいました。




見上げると…………

すごく、安心したような、しあわせそうな目をして、

ちょっと誇らしげな、少年のような横顔で、立っていました。




いとおしく、思いました。




きっと私、この顔を見るためならば、なんだって出来る。



そう思いました。



だから、今、私は、それだけのために生きています。




もう一度、あなたに会えますように…………！





本当に、心から願えて、

信じ続けられた夢はかなうの。



どんな壁があっても、

本当の強い願いなら、

どんなに、何に隔たれても、閉ざされても、かなうの。





奇跡は、ちゃんと起こせるの。


絶対だよ。