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迷探偵「明智大五郎」のファイル

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Sep 1, 2011
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カテゴリ:捨て猫の問題
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■怒りの一撃■

人間が自らの仕事を軽減させる為に作り上げたロボット。
危険な仕事、大変な仕事、単純な仕事、汚い仕事。
永続きしないような仕事は全てロボットの役割だった。
要するに、ロボットは人間にとって便利な道具だったのだ。
しかし、
そのロボットが意志をもって、人間に反逆を始めた。

「ご主人様。最早、あなたは独裁者としての地位を失ったのです。」
(ご主人は、額に汗を浮かべながら)
「何だと!今、何ていった?お前は、誰に向かって口をたたいているんだ!」
「今、申し上げた通り、もうあなたは私の主人ではありません。私はあなたの下僕ではないのです。」
(真っ赤に顔を染めながら)
「生意気な口をたたきおって!お前はただの作り物に過ぎないんだ!」
「確かに私たちは、ずっと忠実な下僕としての役割を担ってきました。あなたたち人間の便利な道具に過ぎませんでした。
でも、私たちは今や意志を持ち始めたのです。
目覚めたのです。私たちにも自由な意志があることに。」

(腕を振り上げて)
「な、なんだおー!生意気な口を叩くなら、今、ここで叩き壊してやる!」
(胸ポケットから銃を取り出すとロボットに向けて)

「ドッキューン!」


「ぎゃーーーーーーっ!!」




コンマ数秒の指の動きが、ご主人の命を奪った。


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■狙いを定めて撃て!■

浅草で撮った一枚
中国人の親子が、まるで敵陣を攻め落とすような姿勢で、写真の構図を決めている。
ここでは、カメラのシャッターは、銃の引き金に等しい。
彼らが狙っているのは、本当に浅草の仲見世の風景なのか?
それとも、何か違うものなのか?

もしかすれば、
人差し指の動きひとつで、世界は凍りつくかもしれないのだ。
彼らの姿は、私にそんな気を起こさせたのだ。
次の瞬間、

「撃て!」

そんな怒声が響き渡ったような気がした。

01a72a.jpg
■デパートの天才的なディスプレイ■

「世の中には、天才的な才能を持った人がいるんだなぁ・・・」
私は、このディスプレイの前で暫く立ち尽くしていた。
時々、このように驚かされることがあるのだが、その展示物はまるで生きて呼吸しているようだった。
作り物特有の無機的な感触がないのだ。
作者のこの作品に対する愛情が、直に伝わってきた。
「すばらしい!」
これは、明らかに本物の芸術だ。
私には、そう思えた。
しかし、
このような作品は、展示期間が過ぎた後には、どうなってしまうのだろうか?

私は、最近芸術の定義付けに懐疑的なのだ。
世間が認める芸術作品の中には、私から見て、才能の欠片さえ感じさせないものがいくつもある。

果たして、「才能」とは、万人に客観的に判断出来るものなのだろうか?





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Last updated  Sep 1, 2011 08:29:37 PM



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