迷探偵「明智大五郎」のファイル

彼は、かって『黄金バット』と呼ばれ、一世を風靡したスターだった。
彼のことを扱った本が飛ぶように売れ、彼の映画は常に満員御礼、彼のフィギャーは売り切れ店が続出。まさに彼こそが、本物のスターだったのだ。
しかし、時代の変遷は残酷にも彼が活躍できる場を奪ってしまった。
まさに神々の黄昏・・・・
残念なことに彼は、最早時代に必要な存在では無くなってしまったのだ。
時代は、新たなスターを続々と作り上げた。
そして彼のことは、人々の記憶の端からも消えていった・・・・
そのショックで体を壊した彼は、すっかり痩せてしまい、今や誰一人として彼の存在を知る者はなかった。
が、彼は負けてはいなかった。
必ずや、また復活することを心の奥で誓っていた。

彼は考えた。
再起するには、それ相当の資金が必要だ。
そこで彼が目につけたものが、『ロト６』だったのだ。
「４３個の数字から６個を選べは良い。
これは、なんと簡単なことなんだ。それで、２億の金が手に入る！２億あれば、そこそこのことは出来る！良し！良し！」
彼は、稼いだ金を総てロト６に注ぎ込んだ。
が、・・・・・

当たらない！
こんな馬鹿な！
何回やっても当たらない！
たまに１０００円が当たるのが関の山・・・

しかし、今朝は変な予感があった。
実は夢の中で、お告げがあったのだ！
「８、１１、１２、１５、４１、４３の数を買いなさい。」・・・と。








「神様！夢の中のお告げの数字、買いました。どうか１等に当ててください！」
彼は、心をこめて祈りました。
「当たりが出たら、神様に１０００円あげますから。」
などとセコイ台詞を口にしました。

さて、その結果は如何なるものか！？





黄昏の中で、彼がショボクレテいます。

「あれ、あれ？
またまた外れましたね？」

「あぁ・・また駄目だった・・・今回は自信があったんだけど・・・
とほほほ・・・・


くっ！」


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新しい作品を創りました。

サイケな世界観で成立したものです。

まずは、Digital metaphysical Art

続いて、
Psychedelic art

ぜひご覧ください。


では。