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カテゴリ:疲れていませんか?
私の知人に鼻毛を抜かない人がいる。 その為、彼の鼻毛は鼻の穴を飛び出し、2本髭のようににょっきり口の上を覆っている。 彼のあだ名は、『バカボンのパパ』だった。 私は、何故鼻毛を抜かないのか、彼に問いただしたことがある。 本人曰く・・・ 「怖いから。」 それが鼻毛を伸ばしている理由だった。 「それならハサミで切ったらどうだい?」 私がそう言うと、彼は困った表情で、 「実は僕の鼻毛は、ただの毛ではないんだ。生物なんだよ。僕の鼻の中を住処にしている生き物なんだ。」 そう答えた。 「こいつは、頭が少しいかれているな・・・」 私がそのように思ったことを感じ取った彼は、 「実際に、これは本当なんだよ。よく僕の鼻毛を見てごらん!」 ムッとした表情で、言った。 「何を馬鹿なことを・・・・」 私は、馬鹿を承知で彼の鼻毛を凝視した。 すると驚いたことに、彼の鼻毛は水の中の糸ミミズのように、四方に向ってそれぞれ異なった動きで活発に動いていたのだ。 それは糸ミミズそのもののようだった。 驚いた私は、 「そ、そ、その鼻毛は確かに生きているみたいだ。では、その鼻毛は君の鼻水を吸って生きているのかい!?」 彼は得意げに、 「いや、そうじゃないよ。(フッと息を吐くと)実は彼らは蚊やハエを捕まえてそれを食べているんだ。」 彼はニャッと不気味に笑みを浮かべた。 私は、恐る恐るもう一度彼の鼻毛を見つめた。 「うぅ。。。。。 確かに生きている。」 糸ミミズのように活発に動き回っている。 そして、彼が語ったことは嘘ではなかった。 彼の前を一匹のハエが飛んだ。 そして、彼の腕にとまった。 すると彼の鼻毛は、 「ギューーーーーン!」 と勢いよく伸びたと思った瞬間、 そのハエを搦め手にしていたのだ。 逃げようと必死にもがき苦しむハエ。 しかし次の瞬間、ハエの体は目まぐるしく動く鼻毛の為、バラバラに引きちぎられていた。 「もしゃもしゃもしゃ。」 ハエは、明らかに鼻毛によって跡形もなく食べられてしまったのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 18, 2012 03:47:03 PM
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