カテゴリ:沖縄の一般常識!?
ご不幸というのは重なるという言葉通り、今週も葬儀があった。
今回は身内だったので弔問だけでなく、お通夜から納骨まで見届けた。 沖縄での通夜~納骨までの一連の執り行いは初めての経験であって、 本土(東京)とはだいぶ違うところがいくつもあった。 順序だててあげると、 まず沖縄の場合、 お通夜は一般的に身内で執り行われるケースがほとんどである。 東京では一般の弔問客はお通夜がメインである。 仕事関連、学校関連、知人関連・・・お通夜に弔問が一般的であった。 沖縄ではお通夜には一般的には弔問する場合は少ない。 よほど故人と関係が深い、もしくはご遺族とのお付き合いが深いケースを除けば、 お通夜に弔問することはなく、ほとんどが告別式に弔問するのが一般的である。 感覚的には東京のお通夜と沖縄の告別式が逆になったような感じである。 また、東京ではお通夜に弔問の際は、必ず食事をすすめられる。 ご焼香の後、てんぷらや寿司、飲み物はお茶、ジュース、ビール、日本酒が一般的で、 故人を偲んで、ご遺族の方とお話しする。 酒を飲んで長居する方もいらっしゃるので、ご遺族の方も大変なケースがある。 大体そこで故人の思い出話となり、ご遺族も弔問客も涙する。 沖縄での告別式にはそのようなことはなく、弔問し、ご焼香するだけである。 次に告別式であるが、 遺骨にしてから執り行われる点には驚かされた。 今までの自分なりの常識では、告別式を執り行ってから火葬であったが、 沖縄では逆パターンである。 なので、告別式に弔問した時はお骨にお線香を上げることになる。 しかも、葬儀が終わるとそのままお墓に納骨するのである。 東京は49日法要の際に納骨というのが一般的であるので、 沖縄のこのパターンは当初かなり驚かされた。 火葬後の収骨も違う。 沖縄では身内(喪主)が3人ほど出て、その3人が遺骨を箸渡しに骨壷に入れる。 これを3度繰り返した後は、他個人個人が収骨して骨壷に入れる。 東京では喪主(身内)が二人で収骨(二人箸)にて骨壷に収め、 その他の方々も二人一組で二人箸にて収骨をする。 あと収骨の際、気になったのが、骨を毛ぼうきできちんと集めず、 細かい遺骨まで全部骨壷に収めないことには驚いた。 あの、遺骨残はどこに行ってしまうのか・・・。 それと少し寂しかったのが、遺骨のご説明がないこと。 一般的に、故人のノドぼとけの説明など、頭蓋骨を最後に入れるの説明など・・・ あと骨壷を針金で締めなかったのも気になった。 もし、途中で転んだ際、遺骨が全部飛び出してしまうではないか・・・ お香典の額も、一般弔問では千円である。 大体感覚的には東京の十分の一。 当初沖縄で1万円入れようとして怒られた事があった。 額が大きいのはなくなったことを喜ぶ(祝う)ニュアンスがあるらしい。 「祝い事じゃないんだから、多く包むこと=祝うことにならんでしょ」 と感覚の違いを当初は声を大にして言いたかったが、長年の常識であれば郷に従えとなる。 故人に生前どれだけお世話になったかという気持ちで、お香典を包んでいたので、 怒られるとは思ってなかった。 感覚的には故人にマチカビをいっぱい持たせるって感じなんだけどね・・・。 冠婚葬祭はところ変われば、本当に変わる。 どれが常識ってのはなく、その土地々での慣わしが常識となる。 むずかしいなぁ~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/03/21 08:28:21 PM
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