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父が急に亡くなってからだいぶ経ちました。
それまで、外でうろちょろしていた私は、家に入ることにしました。 うろちょろと言っても、自分なりの展望やキャリアに対する考え方もあって、 多少の疑義を感じながらも、進んでいたけれど、 やはり、父がいなくなって、色々な事が起き、家業の事や家族の事を考えると、さすがに、私がこのまま外にいるのは良くないと、 腹を決めて、家に入りました。 入ってみれば、案の定、何も知らないことが多く、右往左往。 そして、今までの自分のキャリアとは全くの畑違いの場で、自信も喪失。 正直、辛い日々でした。 でも、こうして時間を掛けて解ってくれば、それなりに形にはなってきて。 かつ、不遜な言い方だけど、私が今までやって来たキャリアがあったからこそ、私でしか出来ない事も、 活躍するようになり。 ようやく、今。な最近です。 そうして少し、客観、そして俯瞰して観られる余裕が出て来ると、 本当は私がスタックしなくても良いのではないか? もっと言うと「これ、私がしがみついてるだけじゃないかな?他の人に任せた方が、皆がwin-winでhappyになるんじゃないかな?」と、思う点が多々あり。 これは、仕事に限らず、家族との関係にも当てはまります。 以前、子どもの人権についての仕事をしていた事もあり、親と子の関係、 もっと大きく言えば、親子に限らず、人と人との関係で陥りがちな、共依存について、 考える事があります。 良く、親が、子どもに構い過ぎて、子どもが自分ひとりでは何も出来ないようにしてしまう、というのはあるのですが、 それは同時に、もしくは翻って、その親自身が、「この子は自分がいなくちゃやっていけない」と、 思い込むことで、自分の存在を確立している時がある。 それは、あまり簡単に言ってはいけないけれど、でも、平たく言えば、DVの被害者が「でも、彼は私がいないとやっていけないの」と我慢するのにも似ています。 我が家では、急に夫を亡くした母、息子を失くした祖母、そして、同じく、姉や兄たちを思うと、私ひとりが今まで通り、自分のしたいようにしているわけにはいかないと、 今までの、外向きの生活から、一気に、ドメスティックな環境に自分を置いているわけだけれど、 たまに「そう言って、自分が、一人で何も出来ないようになっているんじゃ?」と不安になることもあり、 自分の中で、そうならないように、敢えて自問して律している事でもあります。 そんな中、素敵な男性に出会いました。 彼は、もちろん、家族の支えや最上級の深い愛情に支えられてこそなのは重々承知ですが、 ひとりで、自分の人生を切り拓いて世界を渡り歩いて戦ってきた人。 日本人の年下の男性で、年齢より若く見えるし、見掛けもとてもソフトで、性格も穏やか。 私の今までの人生の中では出逢った事がない人。 彼が何故か私に、好奇心なのか、興味を持って下さり、連絡を取って少し、デートを重ねているのですが、 そんな彼をしてなお、私の事が掴み取れないようで、今、少し、疎遠になっています。 “恋に落ちた。” というような、情熱も、 “絶対に離したくない!” という、執着や嫉妬もないけれど、 久々の恋だからでしょうか、彼がこのまま去ってしまうのが辛い。 それで、何でうまく行かなかったんだろう?と思って、色んな事を考えています。 彼とはね、何故か、駆け引きもなくて、ただ、横に寄り添って一緒に座っているのが一番心地良い。 真正面を向いて、見詰め合って、向き合って、お互いを語り合うよりも、 横に寄り添って、同じ方向を見ながら、気付き合える、気付き合いたい、そんな相手。 そして今まさに、彼から呈された苦言を掘り起こして、反省したり考えたりしていて、 自分が気付かないようにしていた事に、対峙させられています。 自分が、家族の世話をしないと生きていけないようになっていないか?と問うているうちは、まだ、大丈夫で、 その前に、家族が、私がいないとやっていけない状況に陥っている。 彼らをdisarmedしてしまっているというのでしょうか。 甘やかして、判断を誤らせ、きついけれど、ダメにしてしまっている。 彼が直接言ったことではなく、そこから考え、導かれるように気付いたこれは、 実は、全く違う時点で思い描いていた今年の目標と少しかぶります。 今年は、 自分のキャリアを再構築する事。 自分の事を、もっと、考える事。 もちろん、家に入ってから、今まで以上に働いて来ました。 でも、それは、会社や家のためのキャリアであって、自分ではない。 これは、逆に、自分で責任を取れない、無責任さも備えてしまう。 きちんと、自分で選択をして、自分で責任を取りたい。 当たり前だけど、社会人としての躾をもう一度自分に携え、その上で、家族を築いて行きたいと思っています。 その上で、今の家族との関係は再考しなくてはならない問題。 正直、自分のわがままとのバランス、気持ちが揺らぐこともあるけれど、 今じゃないと、もう、取り返しがつかなくなるかもしれないと思って 心を鬼にして、 そして、その上で、自分にも課せられる規制も覚悟の上で、進んで行きたいと思います。 こういう事を、もう一度、気付かせてくれた彼には心から感謝。 もう一度、彼が私に振り向いてくれるように、私は、誰のためでも、誰のせいでもない、 忘れていた自分を、取り戻そうと思います。 2012年は、龍が私の体を突き抜けた年。 きっと、龍の邪が落ちて、蛇になる。だから、巳年なんだろうと思います。 2012年は他に、苦しくて苦しくて、辛くてもがいて、体中から涙を押し出した日々でもありました。 途方に暮れ、打ちのめされ。 その苦しみを経てある今に、自分をほめたたえながら、すこし、スッキリして、2013年に向かいたいと心から思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年01月01日 04時04分27秒
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