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愛と夢を結ぶことば☆Lillian

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Lillian@ Re:こんにちは。(04/04) 魔法の木マスターさん >ご無沙汰でした…

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2006.02.01
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カテゴリ:Stories


深夜近くの最終バス。

人々はバス停に到着する毎に次々と降りて行く。



最後に残ったのが、「その女」と私だけだった。



私は今夜は家に帰る気分にもなれず、

とうとう、女の後についてバスの終点まで乗ってしまった。




もうこの先の終点には、何もない。

住宅も何もないのだ・・・。



その先にあるのは、深遠な暗闇。




女はバスを降りる。

私もその後から降りる。




女は全く私を気にしていない様子だ。

霧雨のなかを先へ先へと歩き続ける。




鉄の柵を乗り越える女。

柵の向こうは墓地だ・・・。



私も柵を越える。


そして、見た。 何を?




女は十字架の其の墓石の上に仰向けになっているのだ。

冷たい墓石に横たわったまま動かない・・・。





「さあ。お帰りなさい。私は朝までこのままよ。」

「付けていたのを知っていたのか?」

「ええ。映画館からでしょう。」





「おやすみ。私はここに眠るのよ。」

「ねえ?あなたは、この前の戦争の時に従軍した?」




「ここには私の恋人だった人が眠り続けているの。」

「遺骨はないわ。ドイツで砕けたから・・・。」





「おやすみなさい。知らない人・・・。」





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Last updated  2006.02.01 17:13:09
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