|
カテゴリ:etc...
昨日、テレビで心臓外科医で有名な某医師が、
自分の後任を育てる様子の番組を観た。 39歳の若手の医師で、 個人病院への就職を断り、 その外科医の元で勉強をしに来て8年。 その若手医師が初めて心臓のオペを任され、 それを全うし成功させる模様だった。 お金だけなら、個人病院の方が倍以上稼げる・・・。 しかし、敢えてその道を捨てて一流の外科医を目指す。 長いオペの途中、若手医師はミスをしそうになる。 付き添うベテラン医師が、 ”落ち着いてしなさい。時間はある。気持ちに負けるな。”と、 傍で静かに言う。 任された医師からは顔から汗が噴き出ていた。 手術は成功! その後、その医師は患者に丸一日付き添った。 中学の同級生のS君や知人の医師たちを思い出した。 S君は、小学校時代から同じ進学教室に通う仲で家もお隣同士。 勉強も真面目にする優等生タイプ。 結局、公立高校から二浪して国立の医学部へ。 そして、小児科医になった。 ”これから将来の可能性のある乳児や小児を助けたい!” それがS君が言った言葉だった。 お父様の家系に医師が多いのに、未だに大学病院勤め。 ここ2,3年前にやっと当直がなくなったらしい。 小児科医になりたがる医師も年々減少している。 言葉を話せない赤ちゃんや子供を診るのは大変な気苦労があるだろう。 また、知人のやはり心臓外科医。 奥様は心療内科勤務。 このご夫婦は娘同士が元同級生。 奥様から伺った話によると、 一晩寝ずに手術を終えるとご主人は、 あまりにもの過労と心労で眠れないそうだ。 そんな時にでも、眠剤を服用してでも短時間寝て、 再度患者に向き合う。 壮絶な仕事だと思った・・・。 叔母が脳腫瘍でオペした時の脳外科医の先生も、 叔母のオペ後、過労や心労で倒れた。 脳外科では有名な先生で、 叔母のオペ後もあまり寝ずに診守って・・・。 とうとう、先生は不正脈に。 前述のテレビの心臓外科医の言葉。 ”その道のプロになるとは、誇り、責任、そしてそれには努力。” 医師はそう淡々と語った。 現場で命と毎日向き合う医師の言葉は強く、重い。 ”誇りと責任、努力”。 この言葉は全ての仕事に言える。 勇気が出る言葉。 そして、これが行動できる人間でありたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.02.15 06:20:02
コメント(0) | コメントを書く |