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愛と夢を結ぶことば☆Lillian

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Lillian@ Re:こんにちは。(04/04) 魔法の木マスターさん >ご無沙汰でした…

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2006.12.14
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カテゴリ:Words for Love
トルストイの晩年の作、

”光あるうちに光のなかを歩め”を読んだ。



この作品はトルストイの晩年の作であり、

トルストイが晩年原始キリスト教へ傾倒していきつき書いた作品。



物語の時代背景はローマ皇帝統治におけるキリスト教徒迫害の時代のなか、

二つの生き方をした男二人を対比的に描き、

その二人の会話から考え方、生き方を含めた人生観の比較が面白い。



この二人は対峙した立場を取ってはいるが学び舎を共にした親友同士。



主人公の方のユリウスはキリスト教徒の生き方に共感はしないが、

未知なる世界に魅惑、期待は感じている。



何故ならば、ユリウスは世俗のなかでの成功、繁栄はしたものの、

その精神は決して満たされることはなかった。


友人のキリスト教徒であるパンフェリスは若いうちから世俗的な価値観を捨て、

キリスト教徒として、”人間は全てリベラルである”という立場から人生を歩む。



一方の悩み多き、主人公のユリウスはこの親友の生き方が気にはなっている。

キリスト教のコミュニティに二度入ろうとしても、

踏ん切りが最後の最後のところでつかず、その直前でまた実世界の荒波に戻る。


三度目、妻が亡くなり、放蕩息子(以前の自分と同じ姿)を見て、

今度こそ、いよいよ、制止を振り切り彼らの元に行く。

しかし、その姿は老いぼれ、日々の彼らの糧となる農園での労働もおぼつかない。



若い人達が多くの葡萄の実がなる畑の収穫を楽しそうにやっている姿。

そこには、彼が働ける場所も余地もない。

そして、ずんずんと先の痩せて実も殆どない古い畑に進む。


”全くそうだ、俺の生涯もその通りだ。”

”もし俺が最初の機会に、ここに来ていたら、俺の生涯も第一の畑の果実のようだったろう。

二度目に思い立ったあの時に来ていたら。二度目の畑の果実のようだったろう。

だが、現在の俺の生活は・・・ただ焚きつけに使われるだけの、

これらの不必要な老いぼれた蔓と同じことだ。”


そこで、一人の白髪の腰の曲がった老人が言う。


”なあ、見てごらん、これらの房は、あちらの畑で採集されている房より、どこがいったい悪いだろう?”


”・・・もしあんたが働き盛りの時に、神の奉仕に献身していたら、神に必要なことを、

全部行っていただろうか?・・・”




玉石混淆の世俗に身を置いてこそ、人間は磨かれていくのではないだろうか?

常に人生のなかで過ちを犯し、自覚して改めようとしても、

また同じような過ちを犯す。


そうやって生きていくなかで、人間の本質(光の魂)というものは、

研磨されて原石の荒々しい角がとれて”新しい光”を反射するような、

”魂の光”を更に輝かせる。


現実の世俗に染まってこそ、魂は学んでいくと思う。

だから、余程他人に迷惑や損害を与えることをしない限り、

”迷っては壁にぶち当たり、また、違う方向へと進む。”


”原石は磨かれて美しい光を放つ宝石になる。”と私は思う。



私は疲れた時は、出来るだけ現代小説やエッセイを読みません。


一昨日、火曜日の待ち時間に読んだ本が、

宇野千代さんの”幸福は幸福を呼ぶ”だった。


さすが、長い人生をあのように生きてこられた方の文章は、

80歳を過ぎて書かれたものに経験を基にされていらしゃるので、

”人生に賭ける壮絶な力、パワー”を宇野さんに感じた。


”幸、不幸は本人の望み次第である。”

”確信が不可能を可能にする。”

”辛いと思うことの中に体ごと飛び込む、すると辛さはなくなる。”

”夢中で生きていくことが生きていく目的である。”


・・・エッセイのタイトルだけを読んでいても、

元気になります!


そう、人間は生きていてこそ、磨かれる。





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Last updated  2006.12.14 19:26:52
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