りるっち、カナダで暮らす

帰国まであと４日。　

あっという間に日が過ぎていきました。　旦那に何がしたいのかと聞いてみると山歩きがしたいと言った。　何しろ田舎なもんで山ならどこにでもあるが、どうせ行くなら綺麗な遊歩道でも歩こうかと思い、今まで何度か通った道にまだ一度も踏み入れてない　越智山、周ヶ湖という看板のついた横道に行ってみることにした。　車で山のかなり上のほうまで行くと、途中に駐車場があり、そこから山の頂上と湖にいけるハイキングコースがあるらしい。　と看板に書いてあった。


駐車場につくと山と湖のコースが分かれている。せっかくだから湖の方に進路をとった。ハイキングということで装備はスニーカーに半そでのT－シャツ。　あたしは虫が超苦手なのでジーンズをはいてきた。　息子にも長ズボンをはかせ、肌の弱い娘には長袖長ズボン、ハイソックスをはかせたが旦那にいたっては、半そでに短パンといういでたち。
娘は最初の１００ｍも歩かないうちにおんぶをせがむ。こんなことだろうと思っておんぶ紐を持ってきたので早からあたしの背中にくくりつけることに。

山のほぼ頂上を目指して歩いていくコースに一番先に疑問を持ったのは旦那「湖なのになんで上っていくんだ？道間違ったんじゃないの？」　あたしは標識どうりに進んでいったので「間違いないよ、火山口の跡に出来た湖じゃないの？山の上にあるじゃん」　「うわあ、かっこいいなあ、」とはしゃぐ旦那にいい加減なことを言いながら歩いていく。

しかし道はだんだん急な坂道に。。。。
傾斜がもう半端じゃない。スキーの直滑降ぐらいの傾斜。　
帰りのことを考えないように、転ばないように降りていく。やっぱり湖は下にあるのね。　　転びまくる息子。それにつられて転ぶ旦那。　あたしは背中に子供がいる分絶対にこけてはいけないと気を張って歩き続けた。

どれくらい下ったでしょう。。標識もなく、湖まで何分、何キロ、という表示は全く出ていない。結構歩いたけど、湖がありそうな気配が全くない。　もしもこの坂を下りたら湖かもしれない、でもこれ以上歩くと帰りの傾斜を上る体力が残るかどうか。。。旦那に聞くと、｢残念だけど戻ったほうが良いな」　今度は降りてきた傾斜を上る番。娘は背中で寝ている。上を見ないように四つんばい状態で上っていく。
汗だくで黙々とただ、登るのみ。　息子も何とかお尻を押されながら登っていく。　　

車に戻り山頂まで車で登ってしまった。山頂には神社があり、参拝しに行くとそこの神主さんがあがっていきなさいとスイカを出してくれた。　話しを聞くと湖までは大人が歩いて１時間ほどの道のりだそうで、結局あたしたちは半分ぐらいしか歩けなかったが、子供のことを考えると後戻りして良かった。。　残念だったけど、、というと神主さんは
「あそこまでは車でいけるんだよ、知らなかったの？」

横道にそれた数キロ先には、その湖までの車で行ける道路があったらしい。　山を降りて、歩いていけなかった湖まで車で行くことにした。　湖まで車で４キロ。　歩いたらきつかったよなあ。。。

たどり着いた湖は水の色が緑色。山の緑と重なって、なんだか綺麗というよりは、一人で来たら吸い込まれそうで怖い。。という感じだった。　
しかし紅葉の季節はもっと綺麗だろうな、
いつこれるかわからないけど。