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テーマ:海外生活(7774)
カテゴリ:カテゴリ未分類
私の住んでるところはフランス、ブルゴーニュ地方。 冬はとても寒い。 どれくらい寒いかと言うと、、、
あたしの生まれ育った福井より寒い。。。(緯度的には北海道と同じぐらいだが、内陸なためそこまで寒さは厳しくない) しかし家はアパートで暖房設備が整っているので薄着で十分。アパート内は外気温によって暖房設備が自動的に作動する。寒がりのあたしにはとても便利な機能だ。 しかし一戸建てのお家になるとよっぽど暖房施設が整っていないと家の中でも肌寒い。 よその家に行く時は必ず、家にいる時よりも1枚余分に羽織るものを持っていく。 今日は親戚の家に食事に呼ばれていってきた。 その親戚の家はとても田舎にある。 家は築200年の古い農家をリフォームしたもの。 フランスでは古い家を買いとってキレイに自分でリフォームしてから住み、何年か後に高い値段で売る人が多い。 土地ころがしというか、家ころがしってとこかなあ。 その親戚もいずれはそこを引き払い、もっと町に近いところにいい物件を探して引越ししたいと考えている。 と話はそれたが、、一戸建ての家にはたいてい暖炉がある。(あたしの住んでいる地方には) そしてたいてい、どこの家でも実際にちゃんと薪をくべて使っている。 パネルヒーターとかも置いてあるのだけれど、暖炉に火を入れたほうがよっぽどあったかいと言う。 それに暖炉の火は見ているだけでも癒される。 昔小さい頃にみた外国のテレビや、マンガでは暖炉に火が赤々と燃えているシーンをみて、あんなんで家の中があったかいのだろうか?と思ったことがある。 フランスに来て暖炉の火というものを経験した。 暖かいのだ。とても。。。 特にクリスマス時期、 クリスマスツリーと暖炉の火、薪がぱちぱちと燃える音…とっても相性がいい。 ただ、2時間おきぐらいに薪を置いたり、炊きつけと掃除を考えると、面倒くさそうだなあ。なんて思ってしまう。 あたしの実家では昔は薪でお風呂をたいていた。(五右衛門風呂ではない) どんな構造で風呂のお湯が沸いていたのか今となっては覚えてないが、ふろはタイルの風呂だった。風呂の小さい穴から沸かされた熱いお湯が出てきてた。 焚きつけ場は家の中の台所の隅っこにあり、台所の地下部分が薪の貯蔵庫になっていた。 小さい頃、お風呂をたくのはあたし達子供の役目で、長女であるあたしがよくやらさえれた。まきの貯蔵庫から冷たい空気がやってきて、炊きつけばは寒々としていた。 休みの日には親と一緒に家の山に薪を取りに行ったり、製材所で薪をもらいに行ったりして家から数メートルほど離れた車庫に薪は積み込まれていた。 あたしはこんなことするよりも友達と遊びたかった。 家の中の貯蔵庫の薪がなくなると、夜でもそこに取りに行かされた。 冬には雪の中とりにいかされるのが泣くほど嫌だった。 「風呂焚きにかかりなさい」 といわれるのがとっても嫌だった。 見たいテレビ番組も見れなかった。 焚き付けが遅い、、と怒られることもあった。 またテレビを見てる最中に「お風呂ぬるくなったから木を入れて!!」 と風呂場から声をかけられるたび、中断して木をくべなくてはいけなかった。 たまに火が消えていて怒られた事もあった。。。とっても嫌な仕事だった。 風呂焚きはまず、先日焚いた灰を捨てるところから始まる。 灰を全部掻き出して外に捨てる。 そして紙をくべ、細い枝キレを点火用に使い、火が木に移って火が安定してきてからから太い薪をくべる。だいたい30分おき位に燃えた薪を奥に突っ込んで新しい薪を入れた。 炊きつけばは大人一人がやっと座れるぐらいの場所しかなく台所から死角だった。 そこは唯一子供のあたしが火遊びを出来る場所でもあった。 よくマッチをキャンプファイヤーのように積み上げてそこで一人キャンプファイアーごっこをしたり、点数の悪かったテストを焚きつけの紙として使ったりしてた。。 いまどき薪で風呂をたいているなんて、ダサいと思ってた。 友達に知られるのが恥ずかしいと思って誰にも言わなかった。 (でも田舎だし、家の煙突から煙が出るのですぐにわかるのだけど、そこが子供のあさはかさ) 実家の台所をリフォームして風呂もボイラー式に変わり、浴槽もタイルから今時の(システムホーローって言うの)風呂のスタイルになった時はとっても嬉しかった。 でも炊きつけばで炎を見ながら、空想好きなあたしはいろんなことを考えていた。 その日あった嫌な事、炎を見ながら涙した事もあったっけ。。 でもたいてい楽しいことを考えるようにしてた。 ダサい風呂の焚き付けをしてるんじゃなくて、外国のおしゃれな暖炉の火をくべているのを想像していたんだ。 コレは20年以上も前の記憶…今日久しぶりに思い出した。 家の風呂を薪で沸かしていたことを。 いつかカナダに移住したら、暖炉を使う家を買おうね。 と旦那といつも話している。 だが、、暖炉の後始末と薪の用意は旦那の仕事にさせよう。 親戚の家の暖炉 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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