りるっち、カナダで暮らす

ニューカレドニアで、周りには家族も親戚もいない、家族とはあたしとだんなと、子供たち、、という生活を5年続けた。

フランスに移ってきてから引越し荷物の受け渡しが楽にできるし、たまたま、だんなの両親の家の真向かいが借主を探しているという理由で、義父母とは目と鼻の先に住んでいる。あたしたちはアパート暮らしである。旦那の独身の妹は義父母の真上の家を買って住んでいる。
よって、目の前は義父母、その上は義理の妹、アパート内、同居をしているようなもんだ。

あたしたちはフランス滞在はただの移民のための準備期間のために住む予定でいるので、なるべく余計なもの、維持費のかかるものは買わないようにしてる。だから車はない。　義父母、妹はおのおの車を1台づつ持っているので、必然的に、外出するときは彼らと一緒に出かけることになってしまう。なぜなら、車を借りると義父母がおまけのようについてくるから。

フランス人は、家族、親戚の付き合いがとても濃い。
週末には必ず家族そろって食事するというのが田舎のほうでは平均的な風景のようだ。（パリのほうはちょっと違うかもね）

家族という単位は日本だと、両親と子供、と数えるだろうね、最近は。
その子供が結婚して子供を持つと、　祖父母家族、と　両親と子供家族、
と独立する。　が、、、　フランスの家族は、　子供が独立して家庭をもっても、やっぱり週末は祖父母（両親の）家に集まって食事をするのだ。
そして、または家族そろって親戚の家で集まって食事をする。
だから週末は義母の家で必ず食事、たまに親戚の家に行ったり、、または親戚がやってきたりする。　フランスの食事時間はは長い。軽く2時間はテーブルに座っている。
親戚が来たりすると、食前酒から食後酒までのフルコース、まあ4時間はかたい。

あたしと旦那はこの、毎週家族そろっての食事というのがとってもいやなのである。
食事に2時間も4時間も時間をかけるなんてもったいなさすぎる。
普通でも育児と家事の時間で自分の時間がつぶされているというのに、、
しかしこの家族と、親戚との付き合いというのはとても重要らしい。断ろうものなら、義理の家族はあの手この手を使ってでも、あたし達に来させようとする。
毎日顔を突き合わせてるんだから、1ヶ月に1回ぐらいの割合でいいじゃない。。と
思うのだが、それは問題外らしい。

週末、あたし達夫婦と子供達だけでお出かけなんてのも、もちろんできない。
義父母と妹が必ずついてくる。　
家族だから、、、だ。
うっとうしいったらありゃしない。　　

うちだけかと思っていたら、うちの真下に住んでいる若夫婦、赤ちゃんを連れて、今週末は嫁の実家、次の週は旦那の実家、、と交代交代で行っている。不公平にならないようにしているそうだ。
隣の隣に住んでいるばあさんは孫を預かっているが、一日交代で、もう一人のばあさんと孫と顔を合わす回数が同じになるようにしている。
ひょええーーー ◎ ￣□￣)





おまけに、母親と息子との関係というのはまた、特別である。
まさに、マザコン、息子離れできない母というのがフランス人の中にはいっぱいいてる。　　ニューカレドニアでもそれは同じだった。　フランス人のママと息子が一緒に連れ立って町で買い物する風景はしょっちゅう見かけていた。　



うちの旦那は幸いにも、マザコンではないが、義理の母は、まさに、息子離れできない母である…
うちの旦那は和食大好きで、義母の作るバターたっぷり、こってりしたフランス料理は大嫌いなのだが、、　義母は最愛の息子がアジア食ばかり食べさせられる息子が不憫でたまらないようだ。　毎晩、夜には旦那のためにママ特製のスープと、チーズとパンとそして「彼はこれが大好きだから」といって何かを持ってくる。
旦那は味噌汁と漬物の夜ご飯が実は好物なのだ。
だからスープは申し訳ないが、台所に流すこともある。。。　しかし義母にはいらないとはいえない。。。
　
買い物は義母とあたしと一緒に行き、支払いも同じレジでするので義母はあたしが何を買っているのか必ずチェックしている。　そして、買い物をするあたしの後ろについて「息子はこれが大好きなのよ、あたしがこうやって調理したものを平らげるのよ」といって、買わせようとする。　意地悪なあたしは、買わない。。。
あたしが義母をうっとうしいと思うのと同じように、彼女はあたしのことを最愛の息子を奪った女、、、と思っている。
が、表面的にはあたし達は一応仲良くしている。

義母と嫁との間柄というのは、万国共通なもである。