りるっち、カナダで暮らす

久々のミニチュア作品を公開。

実は今歯医者にかかってるんだけど、、恥ずかしい話あたしの歯は虫歯でぼろぼろ。子供が生まれてからますます虫歯が悪化し、何度も歯医者通い。おまけにフランスに来て干しソーセージをかじったら、なんと、治療してあった前歯が根元から折れた！前歯の差し歯は金額的に高いのと（2本治療するので1300ユーロ）以前、この歯医者とかなりもめたので、（治療に関して歯医者のやり方が気に入らなかった）躊躇していたがカナダは歯の治療がものすごく高いというのでこちらで治すことにしてまた医者にかかり始めたのだ。今回は長治療になりそう。。。
この歯医者は、フランス人おばさんなんだけど、以前の治療の時にもめて以来、なんだか物腰がやわらかくなりちょっとやさしくなったのだ。
そしてもめた次の回の治療の時には差し歯が取れたらこれをつけるようにと歯専用の接着剤をくれたりした。「普通は患者にはあげないんだけどあなたには特別ね。」と言って。。。

歯の治療とミニチュアが何で関係があるかと言うと。。。

あたしはかねてから粘土を型取るシリコン剤がほしいと思ってた。美術専門店とかでこのシリコン剤を探すんだけど、なかなかほしい量が売ってなくて、おまけに値段もけっこうするのだ。日本のネット販売だとけっこう安い値段で売ってるんだけど、銀行振り込み、送料、そして日本からこちらに送る送料を考えると定価３倍以上の値段になってしまいあほらしくて買う気にならなかったんだ。
それで、歯医者で歯の型を取る時に使うあの青やら赤のゼリーのような型取り剤に目をつけたのだ。　歯医者さんにどこで仕入れてるか聞いて、（業者から直販なので安いに違いない）あわよくば、あたしの分も仕入れてもらおうと思ったのだ。

歯の治療の最中にこの型取り剤の話をしたら、歯医者のおばさんは、
「ああ、使わないのが残ってるから良かったらあげるわよ。この製品ちょっと型取りに時間かかってね、、新製品と買い換えたのよ」
といって、まだ新しい型取り剤をぽんとくれたのだ．．．
え？マジ、後でお金請求されない？　なんてせこいこと考えてたら、ほんとにくれた。。。
「これね、けっこう高かったんだけどね、1個200フラン以上するのよ、何せ口の中の型取りだから素早くしないといけないでしょ、患者もいらいらするしね、いろんな物ためしたけど、これぜんぜん遅いからね、あたしか一番イライラするのよね、これ使ってると。何に使うの？へえ、ミニチュア、　もしかして専門的に作ってるの？こんなんでよかったら使ってよ、これぜんぜん使わなかったのよ、在庫いっぱい買っちゃってね、、、」
なんて感じで治療中しゃべり続けるこの歯医者。。。　

ちなみにこれは2個で1セットのものだから、500フランしたってことか。
1フランてたしか、20円ぐらいだったんでしょ、じゃあ1万円もするの？これ・・・
それにしてもフランス人って、ユーロに変わってもう３年（？）もたつというのに、老いも若きも、いまだにお金の単位はフランスフランで計算する。。。


じゃあやっぱり何かお返ししなきゃね、、って思い、作りはじめたんだけど、なんせあたしはかなりの飽き性。　、この間治療に行ったら「どんなミニチュア作ってるのか見せてね」と言われ、その次の日に義理の母が同じ歯医者に行ったら、同じことを言われたと言うので、来週の診察に間に合うようにとやっと今日仕上がった。

と言ってもやる気が出なかったので今まで作ったものミニチュアケーキも一緒に入れておいた。
シリコン何に使ったかというと、小さいスプーン、と小さいイチゴたち、ちょっと見にくいけど（いやぜんぜん見えないと思うけど）フルーツタルトの上に乗っけたラズベリーたち。　けっこうこの小さいものたちって一つ一つ手で作ると（作ってたんだけど）時間かかるの。だが、型とって粘土を詰めるだけだと多少時間も短縮できて、同じ大きさのものが出来るから楽チンなのだ。。

またもや。。。ミニチュアケーキのフレーム。　歯医者さんにお礼にプレゼントするやつです。　あたしの手元を離れてしまうので、、記念に・
飽きずに見てやってください。



ケーキの直径は全て1.5ｃｍ
クッキーとパウンドケーキの乗ってる皿は100円玉よりもすこし小さ目かな。。
中身をアップにしたものはこちら。
接着した後に写真取ったので切り貼りしていてみにくいかも。。。