りるっち、カナダで暮らす

ここんとこ、家族中がまた病気になっていた。
今回は娘の中耳炎から始まり、息子、旦那、そしてあたしが今、風邪をひいている。
あたし達大人は鼻水と頭が痛いぐらいの症状だが、娘のほうは、高熱がでて、中耳炎で耳から血が出てきて、夜に医者を呼んだくらいなので、薬を何種類も飲むことになった。

フランスの医者ほど薬をいっぱい出すところは無いのではないか？？と思うくらい薬の量が多い。
ちょっと風邪ひいて医者に行くと、(もちろん症状によるが）
たいてい、飲み薬、鼻吸入薬、のど薬、痛み止め、咳止め、熱さまし、、　薬の箱だらけになる。

子供用の薬は、ほとんど飲み薬で、それもシロップ入りのむちゃくちゃ甘い薬がけっこう多い。。
日本の飲み薬って、シロップ入りでもさらさらしてる液状っぽかったけど(あたしの子供の時の話、、）　こっちで飲ますものはとろーーーりと蜂蜜か？と思うほど糖分のいっぱい含まれているシロップなのである。
やっぱりフランス人、、甘いもの好きね。
あたしが風邪を引いた時もこのシロップをのどの薬として出され、スープスプーン２杯飲め、、とあったものが甘すぎて逆に吐き気を催すくらいで、どうしても飲め無かったぐらいだ。

子供は飲みやすいのかもしれないが、この甘さはちょっと甘すぎ。薬のビンに糖分の結晶が出来るぐらいなんだもの。。
息子は病気になると薬を喜んで飲む。
が　しかし、、甘いものよりも塩くどいものが好きな娘はこの甘い飲み薬、そしてシロップ薬が大嫌いで、飲ますのに一苦労。

ヨーグルトに混ぜてみたり、オレンジジュースの混ぜたり、牛乳に混ぜてみたり、コンポートに入れてみたり、、、いろいろ試してみるが、一口食べてほんの少しでも薬の味がすると、「げ～～～。」と言って逃げていってしまう。
普通の高熱だったら熱さましの座薬を入れてそのくらいでほうっておいてしまうのだが、中耳炎で耳が痛いとなると、やっぱり抗生剤だけは飲んで欲しい。。。
結局、旦那に逃げないように抑えてももらい、注射器に(針は無い）薬を入れて無理やり口の中に入れる。　寝かして入れて気管に入ると危ないので、座らせて少し頭を寝かせた状態で入れる。
が、、　せっかく口の中に入れても、「うぺ～～～～～」っとだす。
ウペーーーっっと出した液をまた口の中に押し込む。
今度は　「いや～～～～～」と泣きながら、口の中にためこみ、つばと一緒に
「ブヘーーーッツ」と吐き出し、旦那の顔にもろだししたり。

最後には二人で、怒ったり、なだめたり、飲んだら大好きなチョコレートあげるから、、などと言ってもぜんぜん聞かない。　時間をかけて少しづつ、確実に入れていったほうがいいだろう。と　強引に何とか飲ます。
規定量の半分も飲んでないんじゃないかしら、、と言うぐらい吐き出した薬で、顔中がねちょねちょになっている。。
横で息子が、
「僕が代わりにのんであげようか？」とうらやましそうにみている、、、

あああ、座薬だけなら楽なのに。。

昔は病気になっても薬なんて飲まなくても治ったんだから、このままほうっておこうか、、と頭の隅で考えながら、また今日も娘との薬の格闘は続く。
こんな事してたら、ますます薬嫌いになるだろうなあ、
なんかいいアイディアはないですかねえ？？？